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標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
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 ・「亀ケ森」の記事をupしました。(2020/2/17)

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2020/03/21(土)
福島県南相馬市原町区のJR常磐線磐城太田駅の西南西3.8km付近にある一等磁気点。
※この記事は「H29-基II-3」の続きです。

堤体上にある基準点の確認が終わったので、磁気点探しに戻ろう。


haranomachi01.jpg
前の記事の1枚目の画像に示した赤枠の範囲にはため池北側の堤体の大半も含まれているが、堤体上はもちろん、その内側にも標石のような物は見あたらない。


haranomachi02.jpg
ため池の北東角。
比較的平坦な場所だが、水位が上がると水没してしまうのでここに設置するとは思えない。


haranomachi03.jpg
やはり畑か。
畑の真ん中ってことはありえないから、端の方だろうな。


haranomachi04.jpg
うーん…。標石どころか、ナントカ観測装置らしきものも見当たらないぞ。やはりここには無いんだろうか?
となると、ため池の東にある小さな山の中なのかな。


haranomachi05.jpg
よく見ると、2つ上の画像の右側に山へ入って行けそうな踏み跡のようなのがあるではないか。早速入ってみよう。


haranomachi06.jpg
確かに山道っぽいのはあるけど…磁気点は三角点と違って必ずしも山頂に設置する必要は無いからなぁ。


haranomachi07.jpg
山頂はまだのはずだけど、山の北側に人工的な平場がある。まさか…。


haranomachi08.jpg
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
どう見ても標石だろ、これ!!


haranomachi09.jpg
上面に、まるでニッスイのマークのような二重丸。間違いなく磁気点だ!!


haranomachi.jpg
標石です。
久々に自力で発見したので、もの凄く嬉しい!!


haranomachi10.jpg
南面「磁氣点」
磁気点も三角点と同様に南向きのようです。道路側を向ける水準点だけが例外なのかな。
以降、反時計回りで。


haranomachi11.jpg
東面「基本」



北面「No. ??」
点番号のはずですが肝心の数字部分が良く見えません。削られたのか意図的に消されたような感じです。でも、よーーく見てみると、何となくですが「57」に見えるような見えないような?(人によって見え方が違うかも)
手元の資料(例の保存していたやつ)によると“原ノ町”の磁気点番号は「75」のようです。…ん?まさか75と57を間違えて設置しちゃったのか!?これが本当なら番号部分を削ってごまかした可能性が。
ちなみに点番号57は“姫路”みたいですね。向こうには何番の標石が設置されたんだろう。


haranomachi13.jpg
西面「地理調」
これだけでもレア度高いです。


haranomachi14.jpg
上面です。
標石の周囲には観測用の磁気儀を載せた三脚を設置するための杭が打たれています。杭は標石を中心として半径40cmくらいの位置に打たれているようです。


haranomachi15.jpg
上面のアップ。
だめだ、ニッスイのマークにしか見えなくなった(笑)

標石の大きさは 15.5x15.5x17.5cm (幅x奥行きx高さ) ※二等・三等三角点標石とほぼ同じ大きさです。
二重丸の外側の円の外径 約7cm
二重丸の外側の円の太さ 約1cm
二重丸の中心の円の直径 約1.5cm


haranomachi16.jpg
三脚を設置する杭には貫通していませんが穴が開いていました。機材の重みで開いたというよりは、三脚が固定されやすいようにわざと開けたような感じです。


haranomachi17.jpg
標石の西には倒れた石碑がありました。「黄金山」と彫られています。昔、この辺りで金が採れたのか、それとも涌谷の神社と関係があるのかな?


haranomachi18.jpg
標石から石碑(があった場所)までの距離を測ると、ぴったり5m。これは標石の位置を決める際にわざとこうしたのでしょう。


haranomachi19.jpg
ちなみに標石の北東にある木までの距離も、ぴったり5mでした。分かりやすい要図になりそう。

あれっ?すっかり忘れてたけど、そういえば「地球電磁気連続観測装置」ってどこにあるんだ!?
周辺にそれらしき物は無かったし、山頂まで行ってみたけどやっぱり無かった。何でだろう。
新しい配点図をよく見ると点名が「原ノ町」でなく「原町」と書いてあるし、点番号は3に変更されている。ここは廃点にして、別の場所に新たに設置したと考えれば良いのかな?

前の記事にも書きましたけど、今日は保険としてこの周辺にある基準点の資料も持ってきていて磁気点の有無にかかわらず数ヶ所寄るつもりでいましたが、これだけの成果が得られたので探索はこれで終了。もうおなかいっぱい大満足。
[[福島]原ノ町(一等磁気点)]の続きを読む
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2020/03/21(土)
福島県南相馬市原町区のJR常磐線磐城太田駅の西南西3.8km付近にある公共基準点。

先日ネットでいろいろ検索していた時に興味深い資料を見つけた。
日本測地学会が1955年に発行した「北海道、東北および関東地方における二等磁気測量」というもので、二等磁気点のマップと一部の点については座標も記載されている。県内だと岩沼の座標が書かれていた。これは面白そうだと位置を調べて探しに行ったのだが当然見つからず。自宅に戻り、この当時の座標は現在一般的な世界測地系でなく日本測地系だったと気づく。値を世界測地系へ変換し再度位置を求めたところ全く関係ないところを探していたことが判明。当然、このネタはボツとなった。

そんなわけで急に磁気点を探したくなった。といっても、三角点や水準点と違い閲覧サービスではなぜか検索できない。
以前、山形で一等磁気点を探した時は国土地理院のWebページで一等磁気点の座標が公開されていたので、その値から位置を特定したのだが、現在はページごと削除されているようだ。一応、別のページに大雑把なマップはあるものの詳細な座標データは非公開になっている。何か不都合でもあったのだろうか。そこでHDD内のフォルダを探してみると…何とデータが残っていた!当時、こんな事もあろうかとマップとデータを保存していたのだった。俺グッジョブ!

念のため、再度山形石巻の座標データを確認。世界測地系のデータで間違いない。
さてと、どこへ行こうか。前回(8年前)は山形だったから福島が良いかな。…あれっ、北海道の福島かよ。
福島県内で比較的近い所だと南相馬市に“原ノ町”という点があるようだ。先述の国土地理院のWebページによると、この点には地球電磁気連続観測装置が設置されているのだという。構成イメージ図によれば標石も残っているようなので2倍楽しみだ。…もちろん、見つかればの話だが。

山形”の記事でも書いた通り、この座標データは「hh゜mm’.m」形式なので、「hh゜mm’ss”」形式に変換しなければならない。0.1分=6秒だから、記載されているデータは6秒刻みのかなり誤差が大きいデータとなる。“原ノ町”の座標はN37゜35’.9、E140゜57’.0なので、これを変換するとN37゜35’54”、E140゜57’00”になる。これを中心座標とする。
h29ki2-3_01.jpg
十字マークが中心座標の位置で赤枠が±6秒の範囲だ。この範囲内に磁気点があるものと思われる。恐らく四捨五入されたデータだと思うので、実際にはもっと狭い範囲内にあるのかもしれない。ちなみに赤枠が正方形でないのは緯度が高いせいだと思われる。

おおよその位置が分かったので、早速行ってみることにしよう。


h29ki2-3_02.jpg
常磐道[E6]を南下し、南相馬ICで降りる。
※画像はドライブレコーダーの動画を加工したものです。


h29ki2-3_03.jpg
料金所を通過後、交差点を右へ。


h29ki2-3_04.jpg
800mほど進み、画像の交差点を右折。


h29ki2-3_05.jpg
道なりに4kmくらい進み、ここを左折。


h29ki2-3_06.jpg
さらに道なりに3.5km進み、右折。
もう近くまで来たはずだ。


h29ki2-3_07.jpg
水田跡の先にある小高い所から右の民家辺りまでが赤枠の範囲となる。
このどこかに磁気点があればいいなぁ…。


h29ki2-3_08.jpg
ここを左折すれば良さそうだ。


h29ki2-3_09.jpg
画像奥中央から右へ伸びる平らな部分はため池の堤体。中央左の一段高くなっている所は畑のようだ。あるとすれば、この畑付近のような気がする。逆に手前の水田部分には無いだろう。磁気点はある程度の広さがある平地に設置されているイメージがあるので、田んぼの畦とかには無いはずだ(たぶん)。あとここには地球電磁気なんちゃらが設置されているはずなので、遠くからでも分かるはず。今視界に入ってこないということは、やはり水田部分には無いのだろう。これとため池の分で赤枠の半分くらいの範囲は探さなくても良さそうな感じだ。


h29ki2-3_10.jpg
ここから入ってみよう。


h29ki2-3_11.jpg
さてと、標石はあるかな~。


h29ki2-3_12.jpg
おやっ?堤体の上に標示杭のようなものが?


h29ki2-3_13.jpg
…などと、わざとらしい事を言ってますが、はい知ってましたよ。ここには公共基準点があるんです。
磁気点単独の記事では画像枚数が多くなりすぎるので公共基準点を利用して記事を分けるという、いつものズルいやり方です(笑)。あと、どうやら堤体上に磁気点は無さそうですね。
今日は周辺の三角点の資料も持ってきているので、もし磁気点が見つからなくても大丈夫(笑)。手ぶらでは帰らないぞ。


h29ki2-3_14.jpg
基準点は地下でコンクリ枡の中です。標示杭には「2級基準点」と書かれています。


h29ki2-3_15.jpg
蓋を開けました。
おまけ探索みたいなものなので、周りの掃除は省略(笑)。


h29ki2-3.jpg
金属標のアップです。
閲覧サービスと成果表によると、この点は3級水準点も兼ねているようです。
[[福島]H29-基II-3(2級基準点)]の続きを読む
2020/02/09(日)
仙台市太白区の中ノ森山頂にある三等三角点。

今日は以前から気になっていた“亀ケ森”へ行ってみようと思う。
地形図を見ると分かるように“亀ケ森”は亀ヶ森山頂では無く、隣の別の山に設置されている。等高線の崩れっぷりから、この山が岩か土砂の採掘で削られたため標石を移転したのだろうと推測できる。実際、一つ前の点の記には昭和54年8月に「旧位置の西北、約701mに移転」と書かれているので、標石は元々亀ヶ森山頂にあったということで間違いない。

「生出まち物語 作成委員会」が作成した「赤石マップ」(PDF注意)によると、赤石地区にある3つの山は東から亀ヶ森・中の森・鹿ノ上山と呼び、まとめて「奥州三箇森」というらしい。三角点がある山はこのうちの真ん中の山だから、中の森(そのまんまじゃん)ということになる。但しみやぎ里山文庫さん等、Web検索をすると一般的には「中森」と表記されているようなので、当ブログもそれに合わせることにする。
ちなみに同マップには亀ヶ森のところに「赤石採石場」と書いてあるので、現在亀ヶ森では採石していないようである。


kamegamori01.jpg
東北道[E4]仙台南ICよりR286を山形方面へ4kmほど進み、画像の交差点を右折して秋保温泉方面へ向かう。


kamegamori02.jpg
県道62を1kmほど進み、画像の赤石交差点を右折する。
画像には写っていないが左方に真っ赤なトラス橋(赤石橋)があるので、その逆側へ行くことになる。昔のR286はここを左折し赤石橋を渡っていた。いつもここで渋滞していたので大変印象に残っている交差点だ。


kamegamori03.jpg
坂を登ると目の前にこれから向かう中ノ森が現れる。画像の生出小学校赤石分校の手前を左折。
ちなみに先ほどのマップによると左折した先の「市道赤石分校南線」は秋保電鉄の軌道跡なんだそうで、鉄ちゃんではない私でもちょっとワクワクしてしまいました。


kamegamori04.jpg
その「軌道跡」を80mくらい西へ進み、ここを右上へ。
嫌な坂道だなぁ…。


kamegamori05.jpg
坂を登り、分校の西側を進むと鹿ノ上山が見える。
突然道が極端に狭くなった。軽自動車がやっと通れる程の幅員しか無い。Kさんの車で来るべきだったか?左右は田んぼと段差がある荒れ地で対向車なんか来たら即アウト。おまけに雪が強くなってきやがった。こんな所から登山口まで歩きたくないので一か八かそのまま車で進んでみる。この先に民家があるし、点の記には登山口の中ノ森神社鳥居前まで車で行けると書いてあるので信じるしか無い。


kamegamori06.jpg
極狭道路を強引に進み、点の記の要図通り3本目を左折。
目の前には元々標石があった亀ヶ森。本来なら黄色の破線みたいな山容だったんだろうなと想像。結構削られたんだなぁ…。
それにしても途中の坂道でスリップしなくて良かった。今年初めてスタッドレスタイヤが役に立ったよ。


kamegamori07.jpg
左折して50mほどで鳥居前に到着。ここからは徒歩だ。
相変わらず雪は降ったままだが大したこと無さそうなので、とりあえず出発。


kamegamori08.jpg
鳥居をくぐり竹林に入ると…あれ?晴れたかな?


kamegamori09.jpg
参道を登っていくと謎の小屋が。
外見は物置か作業小屋っぽいんですが、中を覗くとゴザが敷いてある部屋があり、奥には神棚が。…まぁ神社だしね、一応。でもお世辞にも社殿とは言えないなぁ。神棚とか近くの民家にあるもののほうが絶対立派なはず。何かの理由で再建したものでしょうか。


kamegamori10.jpg
小屋の左脇を登っていくと、杉林の端辺りからつづら折れが始まる。


kamegamori11.jpg
登山道は人通りが多いせいか、狭いけど荒れてはいない。比較的斜面が急な山だが、つづら折れのおかげでとても登りやすくなっているようだ。


kamegamori12.jpg
一番危なそうなのはこの辺りかも。軽く雪が積もっていたせいもありますが、滑って転びそうになりました。
この画像、斜めに撮ったんじゃないですよ(笑)


kamegamori13.jpg
山頂に到着。聞いていた通り、大小七つの祠が並んでいます。中ノ森は別名愛宕山と呼ばれているらしいので愛宕神社なのかと思っていたのですが、見てみると特定の神様だけでなくそれぞれ違う神社のお札が祀られていました。


kamegamori14.jpg
三角点はもっと奥のほうにあるようだ。


kamegamori15.jpg
祠のところから30mほど進むと…ありました。


kamegamori.jpg
標石です。ちょっと露出気味のようですね。あと保護石でかすぎ。
すぐ近くにあったピンク色テープの目印には、以前コメントを頂いたことがあるsumityan氏の名前が書いてありました。去年の10/1に来たんですね。


kamegamori16.jpg
等級面のアップです。
三等の「三」の文字がちょっと上すぎませんか!?


kamegamori17.jpg
上面です。
点の記の記載通り、保護石は2つ。でかすぎ。


kamegamori18.jpg
上面のアップです。ICタグ付き。


kamegamori19.jpg
要図に描かれている境界杭が気になったので確認してみました。
どうやら仙台市の境界杭みたいです。三角点の北北西1.5mの所にありました。
近くの別の場所にあった物は○の中に「仙」とだけ書かれていて、これとは違うタイプでした。こちらの方が古いと思うのですが、せいぜい戦後の昭和だと思うのであまり珍しい物ではなさそう。


kamegamori20.jpg
中ノ森の山頂は杉などの木々で囲まれていて眺望はほぼ無しと言って良い状態なんですけど、一ヵ所だけ見えるところがあり、そこから太白山が見えました。見通しが良いので確かに測量には最適かも。(太白山山頂にある“生出森”も三等)
[亀ケ森(三等三角点)]の続きを読む