標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
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■ 更新履歴
 ・「平浜」の記事をupしました。(2018/7/3)
 ・「鳥屋山(方位標)」の記事に追記しました。(2018/7/3)
 ・「鳥屋山(方位標)」の記事をupしました。(2018/6/30)
 ・「鳥屋山(一等)」の記事をupしました。(2018/6/26)
 ・「中京田」の記事をupしました。(2018/6/18)
 ・「米出」の記事をupしました。(2018/6/9)

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2018/06/23(土)
福島県会津若松市の猪苗代湖畔西側にある四等三角点。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。
※この記事は“鳥屋山”(方位標)の続きです。

標石は通常、土に埋まっているが、まれに筑波山山頂の標石のように無理矢理岩に埋め込んでいる場合もある。岩山など場所柄やむを得ない場合もあるのだろう。現代ではコンクリートドリルで穴を開け金属標を埋め込んでしまえば済むことを、まともな機械工具が無い時代は何日も山に泊まり込んで(?)手作業で岩に穴を開け、底部に盤石代わりの十字マークを彫り、標石を埋め込んだのである。

舘沢氏によると猪苗代湖畔にもそのような標石があるのだという。閲覧サービスの点の記で確認すると、西側の湖畔にある四等“材木崎”と“平浜”がそれに該当するようだ。“材木崎”へは船でしか行けないようなことが書かれているため、行くとすれば“平浜”だけだろう。実際、舘沢氏も“材木崎”は訪れていないようだ。

それにしても、なぜ猪苗代湖なのか?そんなに岩がゴツゴツしているイメージはないのだが…。それに筑波山などと違い、四等なので設置されたのは戦後である。“平浜”の点の記を見ると選点・設置・観測とも昭和41年7月となっている。この頃には既に金属標も登場していたはずだが(多角点など)、四等三角点としてはまだだったのだろうか。

今回別件で会津のほうまで来ているので、ついでに寄ってその岩に埋まっている四等を是非見てみようかと思う。

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先ほどの所よりR49に戻って猪苗代湖方面へ向かい、画像の所で右折して福島県道376に入る。
2.5km手前(西)から右折してR294を行っても良かったのだが、湖畔の道を行きたかったので敢えてこっちから入ることにした。

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1.5kmほど進み、画像の十字路を左折。

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650mほどで湖畔に出る。
さすが猪苗代湖はでかいなぁ。まるで海みたいだ。

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一つ上の画像の所より福島県道376を湖畔に沿って7kmほど進む。ここが“平浜”へ行く入口みたいだな。

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砂利道だが、車で行けそうなのでそのまま乗り入れる。道路左側には今は使われていなそうなバンガローが数軒。看板に書いてある旅館は今でも営業しているのかな?

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「これより旭屋私有地により無断進入禁止
入口より150mくらい進んだところ、このような看板が出現。やはり例の旅館はまだ健在のようである。
しかしまずいなぁ。これ以上進めないし、ここでUターンも出来ない。仕方ないのでバックで戻り、2つ上の画像奥の駐車場(?)に駐めて徒歩でここまで戻った。「施設をご利用の方はこの先の受付までお申し込みください」と書いてあるので、受付で交渉すれば三角点のほうまで行かせてもらえるかな。

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受付」って書いてある。ここだな。
建物に入ると、人のよさそうなおばちゃんが出てきた。どうやらこの旅館の女将さんのようだ。事情を話し、この先へ行っても良いかと聞くと、ここから先は神奈川の聖光学院(福島の聖光学院ではないようだ)の所有地だけど、道は市道だから徒歩で行く分には構わないとのこと。ちょうど三角点の辺りに金比羅さんがあるので昔はよくお参りに行ったそうだ。
点の記に「チャールスミロ宅」というのがこの先にあると書かれていることを言うと宣教師の方かもしれないらしい。なるほど、カトリック系の学校みたいだからそれはありえそうだ。その建物は現在聖光学院の林間学校で使われているらしく、シーズンオフなら行っても問題ないらしいが、本当に大丈夫なんだろうか?
女将さんによると、この間もその三角点とやらを探しにきた人がいたらしい。一体何なのかと質問されたので簡単に説明したけど、その探しに来た人ってたぶん舘沢氏のことですよね…。

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では、聖光学院の所有地へ入ってみますか…。

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聖光学院所有地一般の方は立入禁止」「警察署へ通報します
おいおいおいおい!!大丈夫なのか!?俺はおばちゃんを信じるぞ!何かあったら「旭屋旅館の方に行っても良いと言われました」って言うからね!

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旭屋旅館より400mくらい進むと、坂道の上に青い建物、右側に広場があった。
標高と方角から言えば右の広場へ行くべきだが、点の記に従うとなると坂を登ることになる。
まずは点の記に従うか。

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なるほど、確かに林間学校の宿舎といった感じの建物だ。
辺りを見回してみるが、下へ降りていくような道が見当たらない。やはり広場から行くべきか。

見た感じ建物が大分痛んでいて最低でも数年は使っていなそうな雰囲気なので、調べてみたところ震災直後から使っていないらしい。現在は長野県斑尾高原豊田スキー場の跡地をキャンプ場として使っているようだ。建物に直接被害が無いにもかかわらずキャンプ地を変更したのは例の原発のせいである。はっきり言って猪苗代湖より西の会津地方は放射線の被害は無いと言って良い(以前、実際に簡易線量計で確認しました)。にもかかわらず、福島県というだけで十把一絡げに危ないというのはあまりにも酷いし実際住んでいる人に対し大変失礼だ。保護者たちの意見などいろいろ事情はあるのかもしれないが、同じ東北人として被災者としてこの学校の考え方は大変疑問に思う。

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じゃ広場から行ってみよう。

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広場の奥まで来た。この先へ行けるかな?
良く見ると、比較的最近人が通ったような跡が…。

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おっ、岩みたいなのが見えるぞ。

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高さ3mくらいの岩だ。でも何か想像していたのと違うなぁ。点の記の要図を見る限り、こんな切り立った岩じゃ無いぞ。本当にこの上に標石があるんだろうな?

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とにかく上へ登らないと。

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いたーっ!
岩の上はとても狭く、右奥以外は切り立った岩壁。画像左側が落差3m。正面と右側は湖面。落ちたら大変!
ちなみに後で右奥のほうへ行ってみたところ、金比羅さんと思われる灯籠のようなものがありました。

hirahama.jpg
標石です。
花崗岩のはずですが、表面を薄くセメントでコーティングしたみたいになっています。(セメントでない何かが付着しただけかも)
長い標石をそのまま埋め込むわけにはいかないので途中から切ったものを使っているはずですけど、点の記を良く見ると柱石上面より盤石上面まで、つまり標石の長さが0.18m=18cmしかありません。ということは岩はほんの数センチ、いや単に平らに削って十字マークを彫り、その上に標石を接着しただけみたいな簡易的な状態のようです。蹴っ飛ばせば湖へ飛んでいきそう(やらないけど)。

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等級面のアップ。
右下が欠けています。以降、反時計回りで。

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「基本」

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「007 499」
点の記に記載されている標識番号と合っています。

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「地理調」
ん?設置は昭和41年のはずだけど。地理調査所は昭和35年までだよね?
余剰在庫品を使ったのかな?

hirahama22.jpg
上面です。

この後また旭屋旅館に寄って、おばちゃんに行ってきたのを自慢してから帰りました(笑)。
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2018/06/23(土)
福島県西会津町の鳥屋山山頂にある方位標(天測点として使用)。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。
※この記事は“鳥屋山”(一等三角点)の続きです。

次は一等三角点のすぐ近くにあるという方位標を探す。(方位標(天測点)については「雷神峠(方位標)」の記事を参照)

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方位標(らしきもの)は、三角点のすぐ近くにありました。

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見た目は四等標石そのものです。
三角点から4m12cmくらいの位置。

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周りを掘りました。
確かに方位標の標石です。これが四等だったらどうしようかと思いました(笑)。

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一等三角点との位置関係はこんな感じ。
三角点の南南東4m12cmですね。

toyasan_h.jpg
標石です。こちらは普通の花崗岩ですね。
うまく日陰になっていることと、泥のおかげで文字がハッキリ見えます。

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「方位標」
以降、反時計回りで。

toyasan_h6.jpg
「基本」

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「No. 32」
あれ?雷神峠の時は天測点が奇数(No.17)で、子午線標が偶数(No.18)だったけど、そういう決まりとかは特に無いのかな?
そういえば、これの子午線標ってどこにあるんだろう?

toyasan_h8.jpg
「地理調」

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上面です。

toyasan_h10.jpg
念のため大きさを確認。
一辺12cm(四寸角)で、やはり四等標石と同じです。

toyasan_h11.jpg
確認後は、ちゃんと埋め戻しておきました。


この方位標の点の記には、点名「鳥屋山(とりややま)」、選点番号「10」(冠字なし)、標石番号「32」、選点日 昭和27年11月4日、造標日 昭和27年11月15日、観測日 昭和27年11月14日、備考欄には「子午線標…九日田 方位点…博士山一等三角点」と書かれています。(舘沢省吾氏提供)
子午線標の大体の位置も判明しましたので(真南)、機会があれば訪れてみたいと思います。(2018/7/3追記)
[[福島]鳥屋山(方位標)]の続きを読む
2018/06/23(土)
福島県西会津町の鳥屋山山頂にある一等三角点。

今日は福島の西会津町にある鳥屋山(とやさん)へ行こうと思う。
いつもお世話になっている舘沢省吾氏によると、この鳥屋山にも方位標があるのだという。一等三角点の近くなので、この場合は天測点としての方位標ということになる。

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東北道を経由し、磐越道の会津坂下ICで降りる。※画像はドライブレコーダーの動画を加工したものです。
磐越道には西会津ICも存在するが目的地の鳥屋山を通り越してしまうため、手前の坂下で降りることになる。

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ICの出口を右折して、R49を新潟方面へ進む。

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会津坂下IC交差点よりR49を約6km進み、画像の交差点を右折して福島県道341に入る。

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県道を350mほど進むと、点の記に書かれている鳥屋山の登山口がある。
鳥屋山について調べると、喜多方市(旧高郷村)のJR荻野駅付近にある漆窪集落から登るのが一般的で、この軽沢からのコースは裏道扱いになっているようだ。途中の見晴台もカタクリも一切不要で、とっとと山頂へ行きたい私みたいな人にオススメな登山口といえる。漆窪側と違ってここに駐車場らしきものは無いが、登山口の少し先(画像右手前)に1~2台縦列駐車できるスペースがあるので、作業道っぽい道に車が入れるよう注意して駐車すれば問題ないと思う。

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登山口より150mほど進むと、道が分岐しているので右上へ進む。
入口には看板があったものの、ここに道標のようなものは無いので思わず道なりに進んでしまわないよう注意が必要だ。※アホな私はそのまま直進してこの先の畑まで行ってしまいました。

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うわっ、何だこれ!荒れてるなぁ…。
さすが人通りが少ない裏道だわ。

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分岐よりさらに200m位進むとまた分岐があるので、ここも右上へ。
ここにも道標はありません。この状況じゃ左へ行きたくなるよなぁ…。※ここでも私は左へ行ってしまいました。

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やっと山道らしくなった。

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尾根沿いの登山道を登る。画像は磐越道の鳥屋山トンネルの真上付近。

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漆窪からの道と合流。右折する。

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山頂が見えてきたぞ。

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大変分かりやすいところに三角点があります。辺りを見回すと、方位標だと思われる四等標石みたいなものも発見。よっしゃ!

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まずは、一等の標石から。花崗岩ではないようです。
標示杭は建設省時代の古い木杭。物持ちが良いですね。

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等級面のアップ。
結構露出しているので、ただでさえ大きい一等標石がさらに大きく見えます。
ただし福島県内にありがちな「規格外一等」ではなく、一辺18cm(六寸角)の普通の大きさでした。

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上面です。

toyasan15.jpg
点の記には保護石1個と書かれているのですが、一見保護石は無いように見えます。
でも良く見ると、標示杭のそばに何か埋もれた石が…。これの事なんでしょうかねぇ?
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