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標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
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■ お知らせ
 ・現在、未upの記事はありません。(2018/11/11) ←New!

■ 更新履歴
 ・「大師峠 旧二等水準点」の記事をupしました。(2018/11/11) ←New!
 ・「H30-302」の記事をupしました。(2018/10/29)
 ・「H29 2-1」の記事をupしました。(2018/10/21)
 ・「宇津峠 旧二等水準点」の記事をupしました。(2018/10/14)
 ・「高原」の記事をupしました。(2018/10/7)

 (以前のお知らせ・更新履歴は→こちら

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2018/10/28(日)
山形県大蔵村の肘折温泉の南7km付近、旧大師峠近くにあるらしい旧二等水準点。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。

前回、宇津峠の二等水準点を見つけられなかった私は、そのうち他にもあるという別の二等水準点を探し出し「リベンジ」してやろうと思い、次に行くのであれば東北地方に少なくとも4ヵ所あるうちの一つ、山形の大師峠かなと考えていた。ちょうどその頃、いつもお世話になっている舘沢氏より数カ所の二等水準点の位置が記された古い地形図の資料を送っていただいた。その中には不鮮明ながらも、これから行こうと思っている大師峠の古地図も載っていた。

daishitouge_s1.jpg
上の地形図の左半分がその古地図(※)で、右半分が同縮尺の現在の地理院地図である。古地図には峠の少し東側に803.1mの水準点が描かれている(大きい画像は→コチラ)。宇津峠がそうだったように水準点は峠にあるものだと思っていたので、知らずに探索へ行っていればまず見つけることは出来なかっただろう。舘沢氏に感謝。
二つの地形図を見比べると気になることがある。峠周辺の地形と山道の線形が現在とかなり異なって見えるのだ。当時の測量技術ではこれが限界だったということなのだろうか。
※いただいた資料の古地図は先述の通り不鮮明なものだったため、上の画像は後に舘沢氏が国土地理院関東測量部より入手した5万分の1地形図「月山」(昭和28年応急修正)の一部を使用しています。(資料と同じ物です)

daishitouge_s2.jpg
当初、すぐ大師峠へ行くつもりはなかった。そのうち、まぁ来春とかでも良いかなと思っていた。ところが良く考えてみると現地は豪雪地帯で有名な肘折温泉の近く。一度積もった雪は夏頃まで融けない。当然すぐ近くを通るR458も調べてみると夏頃から冬季閉鎖になる秋頃までの数ヶ月間しか通行できない。しかも今年は11月5日から通行止めだというではないか。これはもう、すぐにでも行かないと当分行けなくなってしまう。
まず旧大師峠についてネットで調べてみたが、見つかるのはR458上の(新)大師峠ばかりで、旧のほうは全くと言って良いほど資料が無い。どうやって行けば良いのか分からないのだ。
そこでとりあえず地形図を見てみる。まずAのルートだ。一般的には昔からの道であるこのルートで行くのが無難だろう。国道から林道のような道を進み、川を渡った辺りから山道を登るルートだ。ところが良く見ると国道の(新)大師峠から尾根沿いに行くBのルートのほうが実は楽なのではないかと気がついた。BのほうがAより距離も高低差も圧倒的に少ないのである。大抵の山には尾根道があるはず。ここにも大師峠やその先の猫岳を目指して登山愛好家が付けた踏み跡が残っているだろう。
とにかく大師峠まで行ければしめたもの。あとは東側へ少し下るだけで水準点だ。

daishitouge_s3.jpg
早速現地へ向かう。
山形道寒河江ICで降り、R112へ右折する。

daishitouge_s4.jpg
R112を月山方面へ約12km進み、画像の交差点を右折してR458に入る。

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R458を肘折方面へ17.5kmほど進むと市村境(郡境)でもある十部一峠に到着。
舘沢氏から送っていただいた古い地形図によれば、この峠付近にも水準点があったみたいですが、状況から見て恐らく道路工事で亡失したのではないかと思われます。

daishitouge_s6.jpg
十部一峠よりさらに1.8kmほど進んだところ、路面がこの有り様(笑)。※国道です(しかも現道)。
R458は日本で唯一未舗装区間が残る国道(酷道)として有名で、全国から道路マニアがわざわざ訪れるほど。私もこういうのは大好きなので、水準点探しと同じくらいこのR458を通るのが楽しみだったのだ。いやー面白い道だなぁ。

daishitouge_s7.jpg
十部一峠より5kmほどでR458上の(新)大師峠に到着。

daishitouge_s8.jpg
初め、峠の少し手前にある待避所のようなスペース付近より登ろうと思ったが入っていくのが大変そうに見えたため、素直に等高線に従い、画像の辺りより法面を登って尾根へ上がってみる。

daishitouge_s9.jpg
木に掴まりながら何とか法面の上へ上がった。…けど何これ。
踏み跡も獣道っぽいのも見当たらない。仕方ない、無理矢理藪漕ぎして進むしかないかな。

daishitouge_s10.jpg
尾根に道のようなものは無かった。豪雪地帯のためか、木は地面を這うように生えており大変邪魔で前へ進みづらい。
人の手によるものなのか、尾根には所々に松が生えているので目印にすると良いようだ。

daishitouge_s11.jpg
画像の所はまだマシなほうで、酷いところでは木の枝だらけで前を塞がれてしまう。前へ進むのに必死だったせいか尾根上で撮影した画像はこれと一つ上の画像くらいしか無かった。

daishitouge_s12.jpg
何とか(旧)大師峠に到着。画像は西側から見た峠。(東側から見た峠は→コチラ
距離的に国道から小一時間くらいで着くかと思っていたが、実際は2時間もかかってしまった。

daishitouge_s14.jpg
峠の東側で道は右へ折れる。

daishitouge_s15.jpg
すぐ先で道が消えてるような…。

daishitouge_s16.jpg
道が崩れて無くなっている。
少し先に道の続きだったと思われる平場があるので無理矢理進んでみる。

daishitouge_s17.jpg
何だこれ。土砂崩れのせいで、下の方まで一直線に岩肌が露出している。
この先に道っぽい平場は見当たらないし、かといってこの傾斜じゃ怖くて降りられない。下手すりゃ数十メートル滑落する。

daishitouge_s18.jpg
現在の位置を再度確認する。目の前の土砂崩れで露出した岩肌って地形図のこれじゃないのか?こんなのを降りたら遭難しそう。もしかしたら死ぬかもしれない。気のせいかこの等高線の間隔よりも結構急斜面に見える。それに現在の地形図に描かれている山道は古い地形図と違うだけでなく等高線を無視した変な線形になっているし信用できないな。
困ったな…他に降り口はないのだろうか。

daishitouge_s19.jpg
さっきの所まで戻って下を見てみるが、うーん。
仮に降りられたとして、また登ってこられるのか?そもそも標石を見つけられるのか?
一枚目の画像の古い地形図と現在の地形図で地形が異なるのは、もしかしたら土砂崩れ・崖崩れなどによって地形が変わってしまったからではないか?だとすると標石も埋まってしまったのかもしれない。正確な座標すら分かっていないのに危険を冒してまで探すのはやめるべきだ。
戻るのにまた2時間かかることなど総合的に判断し、苦渋の決断ではあるが今回の二等水準点標石探索は断念することにした。残念だ。
次にリベンジするのであれば、素直に画像2枚目のAルートで来るべきだろう。

daishitouge_s20.jpg
帰りにAルートの入口へ行ってみた。
正直、もういいやって思った。 

ここのすぐ近くに四等の“中小屋”があるはずですが、資料を持ってこなかったのと探す気力が残ってなかったのでパスしました。
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2018/10/07(日)
山形県飯豊町・小国町境のR113新宇津トンネル小国町側坑口の南南西50m付近にある3級基準点(公共基準点)。
※この記事は「H29 2-1」の続きです。

今日は旧二等水準点標石は見つけられなかったけど以前から見たかった(旧)宇津トンネルを見ることが出来たし、まぁ良かったかな。
じゃ、帰るとするか。

H30-302_1.jpg
(旧)宇津橋を渡り、先ほど降りてきた坂道を登る。

H30-302_2.jpg
坂を登ったら右折。

H30-302_3.jpg
旧道からの分岐まで戻ってきた。

H30-302_4.jpg
あれっ?もしかして!?

H30-302_5.jpg
これは…金属標だ!来るとき気が付かなかったよ。

H30-302_6.jpg
さっきのとそっくりだけど、こっちのは3級みたいだな。これ閲覧サービスに出てこなかったぞ?
これも国土地理院の基準点じゃないけど、さっき公共基準点をネタにしたからこいつも記事にしてしまおう。最近ネタ少ないし…。

H30-302.jpg
点名は「H30-302」か。
H30年(平成30年)に設置した3級の2ヵ所目って意味だろうな、たぶん。今年設置したばかりだから閲覧サービスに出てこなかったのか。設置者は飯豊山系砂防事務所で、書いてある名称は違うけどさっきの2級と同じ国土交通省北陸地方整備局が設置したもののようだ。
金属標はそのままアスファルト舗装に埋め込んだものではなく、軽量標識に付けた物をわざわざ舗装をカットし穴を掘って埋め込み、さらにモルタルで上面舗装までしてある。アスファルトはコンクリートと違い、熱で変形するからだろうけど面倒だな。
[[山形]H30-302(3級基準点)]の続きを読む
2018/10/07(日)
山形県飯豊町・小国町境のR113旧道宇津トンネル小国町側坑口の北西50m付近にある2級基準点(公共基準点)。
※この記事は「宇津峠 旧二等水準点」の続きです。

宇津峠で水準点標石を見つけることが出来なかったばかりか、突然降ってきた雨でずぶ濡れになった我々アホ2名は意気消沈しつつ峠を去ることにした。

H29_2-1_1.jpg
峠より小国町側へ戻り、先ほど来た道へ左折する。

H29_2-1_2.jpg
ヘアピンカーブの所まで戻ってきたが、そのまま元来た道を戻る。
本来であれば、ここを左折して割と近くにある三等“宇津館”へ行くつもりだった。ところが突然の雨でずぶ濡れになったため行く気を無くしてしまった。元々峠まで車で行くつもりだったので雨具を持ってこなかったのだ。車で来ていれば、この程度の雨など気にせず三等へ行けたのに途中で道が崩れてんだもんなぁ…。
ちなみにこの日は台風25号だった熱帯低気圧が日本海を北上していて雨が降る可能性がとても高かったにもかかわらず、上記の理由で雨具を持ってこなかった。山をナメすぎ、というか台風をナメすぎた我々の判断ミスによるものである。

H29_2-1_3.jpg
車に乗り、来た道を引き返して、旧道へ降りていける分岐の所まで戻ってきた。
ここを右折して旧道へ行くと旧宇津トンネルがあるらしい。廃道を扱ったサイトなどでは有名なトンネルで、そういったサイトが結構好きな私(※)としては以前より是非見てみたいと思っていた遺構だ。ちょうど坑口の近くに基本基準点ではないが2級の公共基準点があるので、その基準点の記事ということにしてトンネルを無理矢理記事にしてしまおうかな。
※このブログが基準点までの道のりを説明する形式の記事になっているのは、こういった廃道関係のサイトの影響を受けているからなんですよ。実は。

H29_2-1_4.jpg
旧道へ降りる道は一般的な道ではありえないほどの急勾配だが、今日は友人K君の軽四駆車(ジムニー)で来ているので平気だ。幸い舗装もされているので登りの時スタックする心配もない。

H29_2-1_5.jpg
坂道を降りると(旧)宇津橋がある。
廃道関係のサイトによれば、この橋の右側の欄干は大雪で破損し谷底へ落ちているはずだったのに、何故かキレイに修復されていた。この橋を渡る理由は、これから行く基準点の観測か一部の廃道・隧道マニアがトンネルを見に行くくらいしか思いつかないので、本来ならここまで修復する必要など無いはず。しかも路面はいつ車が走ってきてもおかしくないほど廃道にしては状態が良い。もしかしたら現道の新宇津トンネルが事故や災害などで通行できなくなった時の代替路して使えるように維持しているのかもしれない。
ここでとりあえず昼食をとり、雨が止むのを待つことにした。

H29_2-1_6.jpg
雨はいっこうに止む気配が無いが、少し小降りになったので基準点へ向かうことにした。
橋を渡ると使われなくなった電光掲示板や標識、そして宇津トンネルの坑口が見える。ネットで見たまんまの光景だ。これが見たかったんだよ。

H29_2-1_7.jpg
さらに進むと左側に点の記にも書かれている目標物の記念碑と明後日の方向を向いた標識がある。

H29_2-1_8.jpg
記念碑には「杉立山造林記念碑」の文字が。このトンネルの山は杉立山という名前なのかな。トンネル完成の記念碑じゃないんだ(笑)。

H29_2-1_9.jpg
で、肝心の基準点は標識のすぐ下に。

H29_2-1.jpg
金属標です。
国土地理院ではありませんが、一応国交省管轄の基準点のようです。
点名はH29(平成29年)に設置した、2級基準点の1ヵ所目という意味でしょうか?ちなみにH29 2-2という点は無いみたいです。

H29_2-1_10.jpg
せっかくなのでトンネルへも行ってみますよ。
坑口は柵で閉鎖されていて中には入れないみたい。それにしても狭いトンネルだなぁ。

H29_2-1_11.jpg
中を覗くと向こう側が見える。トンネル内は路面に堆積物はあるものの、崩れたりはしていないみたいだ。

H29_2-1_12.jpg
ちなみに飯豊町側はこんな感じ。
こっち側の坑口はなぜか柵の真ん中付近が撤去されてました。代わりに網が張られていますが、端から簡単に入れる状態でした。
[[山形]H29 2-1(2級基準点)]の続きを読む