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標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2019/04/30(火)
秋田県大館市の秋田道(E7)釈迦内PAの北北西900m付近、萩長森山頂にある四等三角点。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。
※この記事は「高森仙鉱三角点」の続きです。

次も近くに仙鉱三角点があるという、四等“萩長森”へ向かう。
位置的には先ほどの“高森”と秋田道を挟んで反対側といった感じだ(これは偶然)。点の記は“高森”よりもずっと新しく、平成19年調製のもので要図にしっかり「鉱山三角点」(=仙鉱三角点)の文字が見える。しかも山頂まで山道があるらしい。これはもう勝利が約束されたようなものだ。早速行ってみよう。


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先ほどの“高森”よりR7に戻って北の方(青森方面)へ500mほど進み、画像の所で左折する。
雨がパラついているが、既に濡れてるので傘など無用である。


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左折して450mほど進めば萩長森(山名)の下に到達する。
同行のH君が「これは選鉱場の跡っすねぇ…」とつぶやく。多趣味な彼は鉱山にも詳しいようだ。地形図には現在地の所に「釈迦内鉱山」とデカデカと書いてある。この仙鉱がある山は鉱山そのものだったのだ。


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JX金属探開株式会社 大館営業所」
ちょっと聞き慣れない社名だが、JX=新日鉱(旧日本鉱業)(→現JXTG)関連であることは分かる。元々釈迦内鉱山は日本鉱業が採掘を行っていたはずなので、閉山後も面倒を見ているということなのだろう。JX金属探開の組織図を見ると、大館営業所は「試錐事業部」に属している。つまりボーリング調査の部署。あれ?てっきりありがちな鉱毒処理をしてるのかと思ったら全然違う。旧鉱山跡の敷地にボーリングの機材を置いているだけということなのだろうか。


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旧鉱山のことを考えてるときりがないので、まずはこの山の登山口へ向かう。


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丁字路の角に階段が。ここから登るのかな?


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鳥居と階段がある。右手前にはご丁寧に「萩長森登山口」の看板まである。
あれ?確か点の記の要図は山の北西から登ることになってるけど(ここは南西)間違いだったのかな?


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鳥居をくぐると階段はすぐに終わり、急な山道になる。杉の木が雨よけとなって地面がぬかるほど濡れていないので坂で滑る心配は無さそう。


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山道の途中には鉱山の遺構が所々残っていた。
鉱山マニア(?)のH君が興奮気味に「ほらっ、これも何かの跡っすよ!」とカメラのシャッターを切りまくる。喜んでもらえたようで何よりっす。


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もうそろそろ山頂みたいだな。


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四等の標示杭と…うわっ、仙鉱の標石でけぇ!!
さすが鉱山の真上だな。


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…と思ってたら、本当の仙鉱標石はその後ろだったようです(笑)。


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「謎の標石」の正体は、むかし祠(当時は社があったのかも)を設置したときの寄進金一覧の碑だったようです。…ったく紛らわしいなぁ。金額を見ると、時代的に鉱山が開発される前だと思われます。


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まずは四等から。


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等級面(南面)のアップ。


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標識番号は012605。


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上面です。
[[秋田]萩長森(四等三角点)]の続きを読む
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2019/04/30(火)
秋田県大館市の秋田道(E7)釈迦内PAの東1.4km付近にある四等三角点。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。
※この記事は“能代”の続きです。
※登米市東和町にある二等“高森”とは別の三角点です。

北秋田市の鷹ノ巣で宿泊後の二日目は大館市内にあるという仙鉱三角点を探しに行く。
大館市周辺は古くから鉱山の開発が行われており、近代では花岡鉱山が代表的な鉱山で黒鉱と呼ばれる閃亜鉛鉱や方鉛鉱を産出していたのだという。今回探しに行く予定の仙鉱は位置的に釈迦内地区にある釈迦内鉱山のものではないかと思われる。


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秋田道は大館能代空港から先が無料区間として開通しているが、R7からは遠く、かえって遠回りになってしまうため大館南~大館北の一区間だけ利用する。せっかく無料なのに…。
※画像はドライブレコーダーの動画を加工したものです。


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大館北ICでR7に降り、1.5kmほど北進して画像の交差点を右折する。
余談だが、大館北ICは元々この近くにある秋田道の釈迦内PAの場所に設置される予定だったらしい。それが現在の位置に予定が変更され、跡地にPAを設置したのだという。(→Wikipediaより)


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踏切を渡り、秋田道の下をくぐって、道なりに1.5kmほど進むと携帯電話の基地局がある。
目的の山周辺は道が狭く路駐が難しいうえ不審車両として通報されかねないので、無難に基地局の前に駐車して、ここからは徒歩で進むことにする。


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仙鉱は四等“高森”の傍らにあるらしい。その“高森”の点の記の要図には三角点が2つ描かれるなど仙鉱の存在については記されているものの、どこから登るのかは記されていない。順路の欄には

大館市商人留部落より東へ約500m行くと左側に独立した山がある。当点は山の西側頂上にある。

としか書かれてなく、山のどこから登れば良いのか分からないのである。とはいえ、昭和39年調製の古い点の記なので仮に書いてあったとしても現代では役に立たなかったかもしれないが。
取りあえず基地局の前の交差点を東へ進み(画像を直進)、山の南側から登って行けそうな所を探してみる。


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この道は要図に描いてある道のはずで、確かに道路左側に三角点がある山が見える。三角点は西側のピークにあるらしいから画像の赤矢印の所にあるのだろう。
この辺りはまだ民家があるし、入って行けそうにないな。


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さらに進むと東西のピーク間にある鞍部の下あたりに登りやすそうな所があったのだが、民家の真ん前で大変目立つところであった。目立たず登りやすい所はないかと、もう少し進んでみると東側のピークに送電線の鉄塔があった。
そうか、鉄塔の巡視路の入口を探せば良いんだ。


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辺りを探してみたが、例の黄色い看板が見つからない。
山の東側にも道があるようなので行ってみる。


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ん?あれかな?


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巡視路の入口発見!東北電力さん、いつもありがとう!


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巡視路のおかげで楽々と東側ピークに到達。
さてと、問題はここからどうやって三角点があるピークへ行くかだ。


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ここら辺から尾根沿いに行ってみるかな。


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笹があるけど丈が低いし、見通しは効くし、意外と歩きやすいな。
少し先に見えるピークは西側ピークではなく、中間にある小ピークだった。地形図では分からないので行ってみて三角点が無いから、あれおかしいなってGPSを確認したらまだ先だったという…。


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小ピークの先は笹の種類が違うのか、陽の当たりの違いなのか丈が大きく、前へ進みづらくなった。
今日は昨日と違い、朝から曇りがちで天気予報では昼頃から雨が降るとのことだったが、こちらに着いた頃から軽く雨が降り始めた。気にならない程度だったので何とか持ちこたえるかなと思っていたら、ここに来てポタッポタッと降るようになってきた。これはまずいぞ。


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直前まで来たら意外と傾斜がきつい。あと少し…。


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赤白ポールを発見。三角点はここか?


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標石2つ発見!
雨がパラパラ降ってきているので早く終わらせなきゃと思いつつ、周辺の笹を刈る。
H君、待たせてごめんね。


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まず四等から。


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標識番号は012606。


takamori_ak18.jpg
上面です。
[[秋田]高森(四等三角点)]の続きを読む
2019/04/13(土)
気仙沼市本吉町の田束山の東1.1km付近にある四等三角点。
※この記事はゆう氏のブログ「宮城縣三角点境界」の記事を参考にしています。
※この記事は「払川ダム左岸No.4」の続きです。

次こそ“五萬堂”へ向かう。点名の読みが「コマンドー」みたいで覚えやすいというか印象に残る点だ。
江染上”の記事で書いたとおり、ここにも仙鉱三角点があるらしい。先日ゆう氏が点の記を見てここに仙鉱があると知り、確認したらしいので、私も確認しに行ってみることにする。


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3級水準点の確認を終え、まずは田束山へ向かう。


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田束山山頂入口に到着。
“五萬堂”は田束山と尾根続きの位置にあり、田束山より気仙沼市と南三陸町の市町境沿いに東へ進めば良いようだ。この道の市町境はまだ先なので赤矢印の方へ進み、車で行けるところまで行く。


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山頂入口より750mくらい進むと気仙沼市境の手前左側に田束山石像公園があるので、車はその駐車場に駐めて徒歩で市町境へ向かう。


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「七観音」の看板と「幌羽山金峰寺跡」の道標があるところが入口となる。
七観音は入ってすぐの右側に十一面観音や馬頭観音など7体が並ぶ。幌羽山金峰寺跡はここから450m先にあるそうだ。


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市町境上の尾根道は道幅がとても広く林道のように見えるが、点の記によると山火事の延焼を防ぐ防火線らしい。


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入口より300mほど歩いたところにゆう氏の記事でも見た、旧歌津町の図根点の標示杭があった。
確かに周りには旧本吉町の赤い境界杭くらいしかなく、どこに図根点があるのか分からない。すぐそばにある石(岩?)に金属板とかが接着されていたとかかな?


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入口にあった道標の通り、約450mで幌羽山金峰寺跡に到着。
「ほろわ山」といえば、二等“保呂羽”の記事で書いたとおり南三陸町には保呂羽山という山が2つもあるのだが、何か関連があるのだろうか?
少し先に屋根のような物が見えたため寺の建物が残ってるのかと思ったら、ただの東屋でした。


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その東屋のすぐそばに天然記念物らしい「寝杉」が。よくありがちな倒木したにもかかわらずそのまま根を張って頑張って生きてる、いわゆる「ど根性杉」なのだが、ここのは逆T字形に垂直に延びている幹があって他との違いを見せつけている。


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その先へ進むと…あれ?道が無い!?
寝杉の失敗作のような倒木がバリケードのように道を塞ぎ、この先へ行くなとメッセージを送っているようにも見える。


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GPSで確認すると“五萬堂”の山ってあれか…。
実は出発前に地形図やゆう氏の記事をちゃんと見ていなく、何となく尾根伝いに簡単に行けるとしか思っていなかったのだが、改めて地形図を確認してみると、この先標高差約40mの上り下りがあるようだ。


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結構降りるなぁ…。その分また登るのか…。


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鞍部にあった「山境」の標石。
これもゆう氏の記事で予め知っていた物だったが設置者がいまいち不明。旧山林局や林野庁では無いと思われるため、恐らく旧本吉町か旧歌津町(またはその前身)の設置だろうけど、そもそも「山境」って何だ?幌羽山と五萬堂の境のことなのか、本吉と歌津の境を表してるのか。


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五萬堂を登る。
幌羽山の下りで一時不鮮明になっていた防火線が復活している。見通しは良いはずだが山頂はまだ見えない。
直登はさすがにキツいので防火線の左右を行ったり来たりしてつづら折れのように登る。同行のKには尾根伝いにちょっと歩くだけですぐ着くからと説明していたので、足が痛いだの疲れただの文句言われまくりだ。すまん。


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やっと山頂付近に到達。もう標示杭が見えている。


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おおっ、四等と仙鉱が並んでいる!


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まずは四等から。
標石ではなく、軽量標識に金属標です。標示杭は建設省時代の物です。


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保護石は4つ揃ってますがバランス悪いなぁ…。


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金属標のアップです。
普通、コンパスを近づけると金属標そのものか内部の何かに反応して磁針が明後日の方向へ向くのですが、ここのはなぜか平気でした。
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