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標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
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2017/12/03(日)
岩手県平泉町の金鶏山山頂にある岩手縣標石(三角標)。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。

舘沢省吾氏によると、岩手県の平泉にある四等“桜川”のそばに三角標があるらしい。
三角標といえば宮城県内ではいわゆる「宮城縣標石」の一種で、河川沿いに設置されていることから河川測量で使われた物のようだウーメラ氏。この標石もそうなのだろうか?舘沢氏は北上川の測量に使われた物ではないかと推測していたが、なるほど確かにすぐ近くには北上川が流れている。
送っていただいた画像には標石に「三角標」と彫られていて、一見「宮城縣標石」のそれと見分けが付かない。これの設置者は誰なんだろう?やはり岩手縣なのだろうか?だとしたら初の「岩手縣標石」だな!これは現地へ行って確かめなければなるまい。

四等“桜川”は平泉町の中尊寺と毛越寺の間にある金鶏山の山頂にあるようだ。金鶏山といえば石越にあった寺の裏山を思い出すが、全国的にはこの平泉の山のほうがかなり有名だ。

kinkeizan_s1.jpg
東北道一関ICよりR4を北上し、画像の所を左折して岩手県道300(旧R4)に入る。
※超いまさらですが、現在地マップ表示のリンクをボタン化しました。なぜ今までやらなかったのかって?やり方を知らなかったんだよ!!

kinkeizan_s2.jpg
約2km進み、ここを左折。

kinkeizan_s3.jpg
細い道を進み、ここを直進。
ネットの情報ではここを右折した先にある平泉文化遺産センターの駐車場に車を駐めていった方が良いらしいが、歩くのが面倒なのでとりあえずそのまま車で直進。

kinkeizan_s4.jpg
一つ上の画像の十字路より200m進むと金鶏山の登山口があった。
ちょうど良いスペースがあるので、ここに車を駐めていくとするか。

kinkeizan_s5.jpg
では出発。

kinkeizan_s6.jpg
結構きつい坂だなぁ。

kinkeizan_s7.jpg
…と思っていたら、もう山頂。
四等の標示杭と三角標らしき標石(赤矢印)が同時に見つかった。これは記事の構成上三角標が先かな。あと、どうでもいいけど何であんな所に山名標を付けたんだろう。

kinkeizan_s.jpg
結構露出してるけど、確かにこれは三角標の標石!

kinkeizan_s8.jpg
「三角標」

kinkeizan_s9.jpg
「岩手縣」
岩手縣標石キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! (←もう古いかな)
やっぱり岩手縣だったか。これは良い物を見せてもらったよ。舘沢さん、ありがとうございました。
文字がとても読みづらかったのでマジック洗剤の泡で見やすくしてみました。

kinkeizan_s10.jpg
「No. 179」
北上川は長いので数も多いですね。川沿いの高台を探せば芋づる式に見つかりそう。

kinkeizan_s11.jpg
「明治卅三年」
明治33年設置ですね。宮城縣標石は明治26年頃~大正初期くらいですから同時期と言って良いと思います。

kinkeizan_s12.jpg
上面です。
十字マークが付いています。手前側(画像下側)が「三角標」の面です。

標石の大きさは一辺15cmの5寸角で、高さは本来露出する部分が37cmくらい、露出した現状で67cmくらいでした。

kinkeizan_s13.jpg
北上川はこっちのほうのはずだけど…良く見えないなぁ。
[[岩手]平泉金鶏山岩手縣三角標]の続きを読む
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2017/01/07(土)
仙台市青葉区国見のJR仙山線国見駅の南東200m付近、弘法山山頂にある仙臺市溝渠測量三角点標石。
※この記事は「Panoramio」上にあるJohn Smith氏撮影の画像、およびのら松氏のWebページ「のら松の旅日記」の記事を参考にしています。
※この記事は浅野勝宣氏からの情報および畠山未津留氏との共著である「宮城の標石第3集」を参考にしています。(2017/1/15追記)
※標石の正体が判明したため、記事タイトルを変更しました。(2017/1/15追記)

三角点などを探しに行く前の下調べでネットを検索していると、当然ではあるが他の方が見つけた三角点の記事や画像などがよく引っかかる。ネタバレになってしまうため出来るだけ見ないようにしているつもりなんだけど、ついつい見てしまうことも結構ある。

ある日、Googleのサービスの一つであるPanoramio(2014年9月で一応終了)に掲載されているJohn Smith氏画像を見て驚いた。それは宮城縣標石に似た石に「仙臺市」と彫られている「仙臺市標石」だった。こんなの今まで見たことも聞いたことも無い。そんな大変インパクトのある標石だったのに、そのうち行こうと思っているうちに忘れてしまっていた。caz3氏よりこんな画像をUPしてる人がいますよと連絡を受けてやっと思い出したくらいだ。
その後Webブラウザにブックマークしておいたおかげで忘れることも無く、今回やっと行くことにしたものの、困ったことにPanoramioのサービス終了の影響で以前表示されていた位置情報が消えてしまっていた。肝心の場所が分からないのである。そこで弘法山ってどこだろうと検索したところ、地理院地図には載っていないけど、地名として弘法山というのが青葉区の国見付近に見つかった(地名は青葉区荒巻弘法山)。ちょうどJR仙山線国見駅のすぐ南辺りらしい。…が、国見駅周辺には似たような標高のピークが3つある。標石があるピークはどれなんだろう?
そう思っていたところ、ある記事に目が留まった。「のら松の旅日記」の弘法山の記事である。もうそのものズバリの記事で、私がいまさら記事にする意味が無いくらいなんだけど、これから行く以上はやはり書くべきなんだろうな。

koubouyama_s1.jpg
JR国見駅の近くまで来た。【現在地
旧R48の八幡町からここへ来るまでは有名な唸坂が狭くて急なため、無難に国見小学校前を経由した。
駅のすぐそばにある踏切の手前を左の方へ進む。

koubouyama_s2.jpg
例の3つあるピークのうちの一つが、この左上にある。【現在地
「のら松の旅日記」の記事を見ると、この上か、すぐ南にある別のピークのどちらかのようだ。雰囲気からして南側のような気がするなぁ。

koubouyama_s3.jpg
踏切の手前から150mほど進むと、道は突き当たって右へ折れる。【現在地
地形図を見ると、ここから左の方に山へ入っていく道がある。のら松氏もここから入ったようだ。

koubouyama_s4.jpg
よく見ると、このゴミ集積場の後ろに道のようなものがあった。刈り払われてはいないため、道と言うよりは踏み跡といった感じだ。【現在地
車はこの角の所に駐めておく。

koubouyama_s5.jpg
結構酷い藪だなぁ。点線道になってはいるけど、通る人なんていないんだろうな。【現在地
ここを左上へ登れば北側のピークのはずだけど、標石はたぶん南側ピークだと思うのでもう少し先へ進む。

koubouyama_s6.jpg
ここら辺から登ろうかな。どうせ刈り払われてないだろうから、どこから登っても同じだし。【現在地

koubouyama_s7.jpg
斜面には来る途中の笹とは違い、葉が大きい笹が生えている。高さがせいぜい腹くらいまでしかないので見通しは効くが、やはり登りづらい。【現在地

koubouyama_s8.jpg
南側ピークの上に来たのは良いけど、周りは一面笹だらけ。標石はどこにあるんだ?【現在地

koubouyama_s9.jpg
地形をよく見て、少しでも高い方へ進んでみると…おおっ!それらしき物が!!【現在地

koubouyama_s10.jpg
いつものように周りを刈り払いました(笑)

koubouyama_s.jpg
これが仙臺市標石!!
でも用途が良く分からないな。形状と設置位置からして宮城縣標石と同じ測量標だと思うんだけど。だとしたら街中でよく見かける仙台市公共基準点のご先祖って感じかな?

koubouyama_s11.jpg
「仙臺市」

koubouyama_s12.jpg
「明治廿五年設立」
設立と書いてあるのは初めて見た気がします。

koubouyama_s13.jpg
「仙第七号」
ということは、少なくとも他に6つあるということになりますね。

koubouyama_s14.jpg
この面は何も彫られていないようです。


上面は四角錐で穴は開いていません。
「仙臺市」の面は南東を向いています。(画像上にマウスカーソルを持って行くと切り替わります)

標石の大きさは 15.5x15.5x33cm でした。昨年末に岩沼で見た縣標石とほぼ同じ大きさですね。年代と標石の向きも同じです。当時は県だけでなく市でも独自に測量を行っていたのでしょうか?

浅野勝宣氏より、この標石は愛宕神社境内にある標石位置と同じものではないかと連絡をいただきました。

愛宕神社の標石とは、仙台市太白区向山の愛宕神社境内にある「経緯度測点」の他にもう一つあった標石のことで、このブログでも以前「仙台経緯度測点方位標」のタイトルで記事にしました。ところが浅野氏によると、この標石は『明治24年から開始された仙台市内溝渠測量に使用したもの』で、『その成果は「僊臺市測量全圖(仙台市測量全図)」として明治26年に刊行されており、図中には「三角点及石標」が「◎」で示されていて、愛宕神社境内にも丸印がある』とのこと。
つまり、明治時代に仙台市が用排水路を整備する際、設置した三角点標石だということです。同様のことが、「宮城の標石」第3集(浅野勝宣・畠山未津留共著)7ページにも書かれています。

愛宕神社の標石について、「宮城の標石」第3集には

標石の南面に「仙臺」、東面に「明治廿五」、北面には「仙第」と刻まれていることが判明した。さらに下には「仙臺(市)」「明治廿五(年)」「仙第(○号)」と刻まれているものと推定する。(7ページより引用)

と書かれており、今回の弘法山のと一致しています。あと上面が四角錐である見た目の特徴も一致しており、弘法山の標石は愛宕神社の物と同じ溝渠測量の際に設置された標石である可能性が非常に高いといえます。

浅野氏は『この弘法山付近についても手持ちの複製図が鮮明でないためはっきり断定はできないものの、やはり赤い丸印があるように見える』とコメントしています。この標石の位置が「僊臺市測量全圖」にも書かれていたのであれば、弘法山のは溝渠測量の標石でほぼ間違いないということになりますね。(2017/1/15追記)

koubouyama_s16.jpg
標石から1m50cmの所に「南無妙法蓮華経」と彫られた碑がありました。
John Smith氏の画像タイトルの通り、これは題目碑というものらしく一種の供養碑で寺院や刑場の跡に設置されることが多いらしいです。後者だったらやだな。
弘法山の山名は弘法大師(空海)から取った名前なんですかね。だとしたら寺の跡なのかな。でも弘法大師(真言宗)って「南無大師遍照金剛」ですよね??

※山の中腹に「弘法大師御腰掛石」と「弘法大師堂」があるようです。→リンク (2017/1/10追記)
[弘法山仙臺市溝渠測量標]の続きを読む
2016/04/24(日)
山形県酒田市飛島の柏木山山頂にある旧文部省経緯度観測点。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。

いよいよ今日は飛島へ行く日だ。
飯森山経緯度観測点の記事冒頭で飛島行きの定期船は1日2便以上になるGW以降は予約が必要だと書いたが、その程度で満員になる船なのであれば1日1便で予約不要な今日みたいな日は早く行かないと乗ることが出来ないのではないかと不安になった。泊まったビジネスホテルの主人に聞いたところ「今まで満員で乗れなくなったことは聞いたことが無い」らしく、問題なく乗れるだろうとのこと。

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少し早めにホテルを出発し、出航の45分前くらいに定期船乗り場に着いた。【現在地
駐車場は既に半分近く埋まっている。飛島ってそんなに人気あるのかな?

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乗船券売り場や待合所は閑散としており、一目で余裕、というか船の中はガラガラだと思った。確かに心配無用であった。GWとか予約が取れないほど本当に人が来るんだろうか?それにしてもあの駐車場の車は一体何なんだ?
往復の乗船券を買い、時間に余裕があるので外に出て船の写真を撮ったりする。「とびしま」って双胴船なのか。

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酒田港を出て約1時間が経った。もう飛島は目の前だ。【現在地
…久しぶりに船酔いして頭が痛い。波なんてほとんど無いのに変だなぁ。双胴船って安定してるんじゃなかったっけ?早く降りたい。

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飛島の勝浦に到着。【現在地
画像では分かりにくいが、遠くに電子基準点が見えた。後で行くことにしよう。

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船から降りると船酔いはすぐ回復した。降りる少し前にデッキへ移動して外の空気を吸ったせいかな。
飯森山の記事で書いた通り、飛島での滞在時間は実質2時間半だ。時間を有効に使うためにはスピーディな移動が不可欠である。そこで自転車を借りようと思う。飛島ではなんと無料でチャリを貸してくれるらしいのだ!これを利用しない手は無い。タダより安い物は無い!【現在地

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定期船乗り場から北へ100mほど歩くと西村食堂の前に貸し自転車がズラリと並んでいた。【現在地
やっぱりこれだけ人が来るんだろうなぁ…。今の時期に来てる俺らがアホってことなのかな。

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ジャーン!
時期的にそうなだけかもしれないが、管理人がいないため箱の中に入っている紙に自転車の番号と名前と住所を書くだけで借りられるようだ。

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時間が勿体ない。早速マシンに乗って柏木山の入口まで爆走だ!!うおりゃぁぁぁぁ!!!【現在地

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ハァ、ハァ、ハァ…。坂、登れない。【現在地
…押していくか。

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ここから登っていけば良いんだな。【現在地
画像左側にある空き地に自転車を置いて出発!

tobishima_k11.jpg
よくある遊歩道って感じだな。【現在地

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さらに遊歩道を進んでいきそろそろかなと思った頃、道標に「経緯度観測点」の文字を発見!【現在地
経緯度観測点が観光地化してる…。山形県人ってすげぇわ。

tobishima_k13.jpg
右折すると、奥の方にそれっぽい物が!

tobishima_k.jpg
ありました!飛島の経緯度観測点!!
海風が当たる場所のせいなのかコンクリートの劣化が他の2箇所よりも酷いです。
(13)の表示は観光案内用なんだろうな、たぶん。

tobishima_k14.jpg
側面にプレートがちゃんと付いてます。(7x10.5cm)

經緯度觀測點
昭和三年七、八月
文部省測地學委員會測定
     ─┼─
Pier of the Astronomical Coordinates.
July-Aug. 1928.
Geodetic Committee of Japan.

三崎山のが「八月」だけなのに対し、ここのは「七、八月」となっています。英文も同様のようです。
飯森山の説明板には『「経緯度観測点 昭和三年七月~八月 文部省測地学委員会」と刻まれています。』と書かれていたので、この飛島のプレートのことを書いたのかな?それとも飯森山のもそうだったのか?

tobishima_k15.jpg
上面。
こっちにもプレートが付いてました。完璧!
直径は東西で67cm、南北が66cmくらい。高さは側面のプレート側(南側)で68cm。

tobishima_k16a.jpg
ちゃんと南北に向けてあるようです。
こちらのプレートの大きさは7x10cmくらい。側面のに比べて縦が5mmくらい短い?

tobishima_k17.jpg
上面のは文字が消えかかっていて日本語のほうはほとんど読めないのですが、書いてあることは側面と同じみたいです。なのでプレート中央にある十字マークは、そのまま天測台の指標として使われていたのだと思われます。

これで何とか3ヵ所見ることが出来ました!。舘沢さん、情報ありがとうございました。
[[山形]飛島文部省経緯度観測点]の続きを読む
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