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標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2019/06/01(土)
塩竈市のJR仙石線東塩釜駅の南東500m付近、塩釜港内の籬(曲木・まがき)島にある水路部標石。
※この記事はcaz3氏からの情報を参考にしています。

caz3氏によると、塩釜港に水路部の標石があるのだという。
※水路測量については、上西勝也氏のWebページ「日本の測量史」の「明治以降の水路測量・測位航法」「近年の水路測量・測位航法」辺りのページを参照のこと。


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画像は塩釜港の北側、新浜町一丁目付近の海図(※)である。
周りを防波堤に囲まれた籬島という小島の中に国土地理院の地形図(地理院地図)には表示されない三角点マークが描かれている。これが以前、石巻の牧山で見た水路部測点の一種らしいのだ。籬島は島全体が曲木神社の境内になっていて、港からは橋を渡って簡単に行けるようになっているらしい。…が、毎月1日の月次祭の時しか橋を渡ることが出来ないという、ある意味大変ハードルの高い神社ということが判明。私の場合、1日が平日の月は行くことが出来ないのである。

なので先月1日にも行くことは出来たのだが、秋田から戻った来たばかりで疲れていたため見送った。6/1がちょうど土曜なので一ヶ月後に行けばいいやと思ったからだ。

※海図は地形図と違い海上保安庁が発行するもので、通常は購入するしか見る手段がありませんが、caz3氏より海上保安庁海洋情報部の水路通報のページの「海図別補正図」を利用する方法を教えて頂きました。ありがとうございました。


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6月1日。幸い天候に恵まれて水路部標石を探すには最適な日といえる(天気が良すぎても困るけど…)。
R45のJR仙石線東塩釜駅前より、松島方面へ200mほど進んだ辺りにある、画像の交差点を右折する。


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R45から右折後、すぐまた右折して


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そして左折すれば現着のはず。


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おぉ、あった!


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ちゃんと橋が開放されてました。良かった。


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籬島に関する説明の看板。ネット上でよく見かけるものなので、ここでの解説は省略。早い話、大昔から有名な島でしたよとのこと。


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早速渡ってみます。赤というか朱色と周りのコントラストが美しい!
滅多に渡れない橋を渡れるなんて、凄く得した気分だ。


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橋を渡った先にある鳥居。この神社は海側が南なので、北側のこちらは裏参道ということになるのかな?

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鳥居をくぐると、社殿の後ろ側に出る。
ちょうど一ヶ月前にゆう氏が訪れたときはウミネコで凄いことになっていて引き返したとのことだったが、さてどうなっているだろうか。


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確かにウミネコだらけだ…。海側の鳥居の先には標石らしき物が見える。


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地面には至る所にウミネコの巣と卵が!こりゃ足下に細心の注意を払いながら進まないとまずいな。
突然現れた人間を見て思わず巣から離れてしまうウミネコさん。かといって、威嚇したり襲ってきたりはしないようだ。すぐ終わらせるから、ここを通してね。


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標石は島の南側、海のすぐ手前にありました。
周りはもちろん、ウミネコと巣だらけ(笑)。完全に乗っ取られてます。


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海側の鳥居との位置関係は画像の通り。
こっちが本当の参道って感じですね。橋が無い頃はこちら側に船を着けて参拝したんでしょうか。


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標石です。ウミネコが襲ってこないからと図々しく撮影。
「水路部」の面は南東を向いているようです。


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南東面「水路部」
右上の角が破損しています。どうやらコンクリート柱のようですね。


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北東面。
特に何も書かれてないようです。模様のようなのはヒビ(クラック)だと思われます。


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北西面「昭二五」
恐らく昭和25年に設置されたのでしょう。ということは戦後なので海上保安庁が設置したのかな?


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南西面。
こちらも特に何も書かれていないようです。


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上面です。手前(下側)が海側です。右側の面が「水路部」の面です。

標石の大きさは 15x14x22cm。((北西-南東方向) × (北東-南西方向) × 高さ) 高さはこの状態での「水路部」の面のものです。
十字マークの大きさは5.5cmくらいでした。

ウミネコさんたち、お騒がせしました。


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せっかくなので社殿に寄ってお参り。
あまり欲張らず、今日一日の安全をお願いしました。
[塩竈籬島 水路部標石]の続きを読む
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2019/04/29(月)
秋田県秋田市の秋田大学附属鉱業博物館内にある一等重力点。
※この記事は「秋田千秋公園 水路部経緯度測量点」の続きです。

今回の計画を立てる際に閲覧サービスで検索していたところ、秋田大学の鉱業博物館内に一等重力点があることが分かった。入場料100円を払えば一般の人でも入れるし、GW中でも開いているとのこと。今いる千秋公園から比較的近い所にあるので行ってみることにした。


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先ほど駐車していた千秋公園の東側にある病院の駐車場より秋田県道28を北へ道なりに800mくらい進み、画像の交差点を左折する。


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交差点より650mほど進み、画像の所を右折。


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さらに150mくらい進むと博物館の入口がある。


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おぉ、何か古そうな建物だけど良い雰囲気だぞ。
建物の入口付近には秋田らしく、油田で使われるポンプ(ポンピングユニットというらしい)などが展示されています。


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早速中に入ってみよう。


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入口にある受付兼売店で入場料を払い、らせん階段の下中央付近を見ると金属標が。


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一等重力点のための空間、というか展示物の1つになっているといった感じです。立入禁止の場所にあることが多い重力点にしては珍しい選点ですね。


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ここだけを見ると、まるでテレビのテストパターンみたい。


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金属標のアップです。今まで重力点を兼ねた水準点しか見たことが無く、純然たる「重力点」を見るのはこれが初めてです。
重力点の中心って水準点みたいに「出べそ」なんですね。

金属標の直径7cm。中心の出っ張り部分の直径1.9cmくらい。


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すぐそばには、ご丁寧に解説の看板が立てられています。

ここの重力(加速度)は g=9.8017573m/s2 です。

加速度の単位m/s2(メートル毎秒毎秒)と、閲覧サービスに載っている重力値の単位mGal(ミリガル)は、0.00001m/s2 = 1mGal で換算できます。閲覧サービスの成果値は「重力値 980175.73 mGal」(2019/4/29現在)なので合ってますね。


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らせん階段の上から見るとこんな感じ。


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鉱業博物館ということで、ついでに仙鉱三角点について何か資料は無いかと探してみましたが見つけられませんでした。
[[秋田]秋田(一等重力点)]の続きを読む
2019/04/29(月)
秋田県秋田市千秋公園内久保田城御隅櫓の北北東330m付近にある水路部経緯度測量点。
※この記事は上西勝也氏のWebページ「日本の測量史」の記事を参考にしています。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。

今年のGWは10連休になるということで、この休みを利用してどこか遠くへ基準点を探索しに行こうかと思っていたところ、友人H君よりGW中にどこか泊まりがけで探索に行く予定はないかと問い合わせがあった。いつもお世話になっている舘沢氏に教えて頂いたネタを元に数ヶ所候補を挙げて、互いの都合と予算などから最終的に秋田県へ行くことに決定。案の定、宿が県内全域で満室だったが北秋田市の鷹ノ巣に1泊だけなんとか確保することができた。秋田は一応隣県でありながら微妙に遠いためなかなか行くことが出来ず、どれも数年越しのネタばかりである。何が起きるか、無事全て見つけられるかどうか楽しみだ。


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まず1ヵ所目は秋田市内にあるという「水路部経緯度測量点」へ向かう。
上西氏の「日本の測量史」で紹介されているので存在は知っていたが、舘沢氏に具体的な座標を教えて頂いたので今回行ってみることにした。※画像はドライブレコーダーの動画を加工したものです。


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秋田道の秋田南ICよりR13→秋田県道41を経由して秋田駅近くにある千秋公園(久保田城跡)東側に到着。
ちょうど花見シーズンということもあり駐車場の確保が難しそうなので、無難に道路向かいにある病院の有料駐車場を利用する。


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GW中で休診だったことと時間が早かったこともあり駐車場はガラガラだった。道路を渡り、黒門跡より公園内に入る。


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売店前の広場にはトラックやユニック車など業者の車が多数駐まっていて、どうやら花見会場の提灯などの撤去を行っているようだった。桜の木を見ると満開というより葉桜に近い状態だったので納得。
隅櫓などに用は無いので、ここで右折して公園北側の土門跡のほうへ向かう。


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こっちの方へ行けば良いんだな。


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公園北側の土門跡を抜け、小学校前の交差点を直進する。


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この上だな。


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「日本の測量史」にも書いてあるように、ここは近くにある秋田和洋女子高校のグラウンドらしいが、あまり利用されていないのか荒れ気味だ。


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入口から中を覗いてみると…北東の角に東屋があるぞ。


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東屋がちょっと気になったので、何となくこっちの方から行ってみることに。


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遠回りになってしまったけど貯水池跡の端を行けば問題ないだろう。
ところでこの東屋ってグラウンドに降りられる階段が無いのに、どうやって使ってんだろう?


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あれっ?標石はもう少し先だけど、このまま端を進むとフェンスで出られなくなりそうだ。仕方ない、ここから藪に飛び込むか。


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うわっ!意外と深いぞ!
藪にはあまり慣れていないはずのH君も黙ってついてきてくれてます。ごめんなさいね。


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標石は崖手前のフェンスのそばにあるらしいから、フェンス沿いに行けば簡単に見つかるはず。


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標石発見!


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標石です。
日本の測量史」によると、これは海図の作成を目的とする水路測量のために当時の海軍の水路部が設置した標石のようです。水路部は戦後海上保安庁へ移管されましたが、その時設置された標石が石巻のアレです。


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南面「經緯度測量點」
旧字体で書かれているというのが歴史を感じさせて良いですね。


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東面「水路部」


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北面には何も彫られていないようです。


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西面「大正七年五月」
日本の測量史」によると、水路部では大正10年まで経緯度測量を天文経緯度で行っていたらしいので、この標石はいわゆる「天測点」だった可能性が高いそうです。※「秋田天測點」として大正7年の水路部年報に記録があるそうです。(2019/5/11訂正・追記)


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上面です。
十字マークが標石いっぱいに彫られている珍しいタイプですね。

標石の大きさは 18x17x44cm(東西方向 x 南北方向 x 高さ)。高さはこの状態での南面のものです。
すぐ北にあるコンクリート杭までの距離50cm、フェンスまでの距離96cm


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標石を確認したあと最短距離でグラウンドへ戻ったところ、ここに出ました。
途中の笹が葉の小さいタイプだったので、ここから行った方が楽です。


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つまりこのルートで行くのがベスト。「日本の測量史」に書いてある通りでした。
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