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標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2018/10/07(日)
山形県飯豊町・小国町境の宇津峠にあったらしい旧二等水準点。
※この記事はMR(Macx-Rider)氏のWebページ「Digital Touring Magazine DTM-2」内「廃道日記」の記事、およびokusan氏のブログ「奥さんの晴歩雨読」の記事を参考にしています。

以前、つくばの国土地理院内で見た旧タイプの二等水準点標石。舘沢省吾氏によると、このタイプの標石は東北地方にも4ヵ所ほど設置されたのだという。そのうちの一つが、山形の飯豊と小国の町境でもある宇津峠にあるらしい。
ネットで検索してみてくださいとのことなので、早速してみると…あった。MR氏の廃道日記の中の記事である。他にも宇津峠を扱ったサイトは複数あったのだが、二等水準点について書かれているのはMR氏のだけだった。

宇津峠は現在、R113の「新宇津トンネル」というトンネルで容易に通過できる。「新」ということは「旧」もあるわけで、それが旧道にある「宇津トンネル」。今回目指す宇津峠はさらにそれ以前に使われていた明治時代に造られた道なので「旧々道」ということになる。

MR氏の記事によると、宇津峠にある二等水準点標石は「宇津峠」と書かれた杭と古い道路標識の間にあるのだという。そこまでの道は小国側からならオフロードバイクで容易に行けるようだ。峠へ分岐する道の先にNTTの中継所があるため管理用の道路として整備されているらしく、他のサイトでは車で峠へ行った記事もある。これは好都合だ。友人の軽四駆車でなら峠まで楽々行けそうである。

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いつものように友人Kが運転する軽四駆車で出発。
東北中央道南陽高畠IC(※)出口よりR113赤湯バイパスへ左折する。
※現時点で上山IC-南陽高畠ICは開通していないため、東北道福島JCT経由で来た。

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南陽高畠ICより約27km。新宇津トンネルを抜けて300mくらいの橋を渡った先で左折。

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今回参考にさせていただいたMR氏の記事はもちろん、他の宇津峠を扱った記事でもおなじみの光景。旧道の入口である。
稜線上に見える電波塔は地形図で確認すると位置的に例のNTT中継所のようだ。

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入口から300mほど進むとバリケードがあり、旧道は通行止めになるが、そのすぐ手前に右へ入っていける道があるので、そちらへ進む。

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道は軽自動車がやっと通れるほどの狭い道だが舗装もされており、通行には特に支障ないようだ。旧道からの分岐より200mくらい進むと左へ降りていく道がある。
左折した先は旧道へ戻る道で、その先には(旧)宇津トンネルがある。そちらは帰りのお楽しみとして、まずは直進する。

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一つ上の画像の分岐を直進すると道は未舗装となり、路肩の藪はさらに酷くなった。
でも軽四駆車でなら問題なく進める。このまま一気に峠まで行ってしまおう。

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…と思ったら、これだよ(笑)。道路の3分の2が崩れ落ちている。
見た感じでは先週の台風によるものではなく、かなり前に崩れたように見える。この道は中継所の管理用の道として整備されているのではなかったのか?
残っている幅では軽自動車は通過できない。やはり二輪車最強ということか。ここからは徒歩で進むことにしよう。

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崩壊していた所より約1km。例のヘアピンまで来た。画像からは分かりづらいが、この先にも道は続いている。当然直進である。
ここを右折した先に、三等“宇津館”がある。水準点標石を見たら行ってみることにしよう。

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ヘアピンからさらに180mほど進むと峠への分岐があるので右折。
ここを直進すればNTTの中継所があるはずなのに、峠へ行く道よりも荒れているように見える。先ほどの崩壊した道を見れば当然ではあるが、管理に問題ないのだろうか?自宅に戻ってから調べてみた。これといった資料は見つからなかったもののokusan氏のブログ、「奥さんの晴歩雨読」の記事の画像を見ると、鳥海山の中腹にあった中継所のように骨組みだけで肝心のアンテナが外されたような状態にも見える。ただし2009年2月の記事なので、鳥海山のようなアナログテレビ中継用ではないと思われる。ちなみに三等“宇津館”があるピークには点の記を見ると地元民放の中継所があるみたい。

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右折するとすぐ峠だ。見覚えのある道路標識の柱が見える。

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宇津峠に到着。杭も健在である。

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さてと、標石はどこかな…?
うーん見当たらない。埋まっているようだ。この周辺を掘ってみるか。

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ん?標石かな?

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ただの石じゃねーか!!標石はどこへ行ったんだ!?
しかもさっきから雨が降り出して、雨具を持ってこなかったアホな2名はずぶ濡れになり、踏んだり蹴ったりな状態である。

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標石探しのため掘りまくった後の状態。
先ほどの「奥さんの晴歩雨読」の別の記事の画像(上から14枚目)を見ると、標石はただの石を掘り当てた所ではなく、標識のすぐ右下付近、この画像では石の左側にある、穴が空いている付近(※)にあったような気がする。いずれにせよ、その周辺はさんざんスコップで突いて標石らしい物が無いことを確認済みだ。
※最初、この辺りが怪しいと思い掘り始めた場所。その後見当たらないため範囲を広げたら関係ない石を発掘してしまった。

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標識の左側も目視で探してみたが見当たらず。

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標識の下付近に落ちていた標示杭のような木杭。字が読めるのはこの面のみで他の面は腐敗している。
何か日付みたいなのが書かれているが、何のことやら不明。もしかしたら誰かが標石を撤去(?)した際に挿していった物なのだろうか?だとすると標石はどこへ?国土地理院か地元の資料館??

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標石探しは諦めて、せっかくだからと峠の少し先へ行ってみると、立派に整備された馬頭観世音碑とトイレがあった。しかもトイレは洋式である。ちょうどここで散策路として整備されている旧越後街道と明治道が交差しているらしく、広場となっていることからトイレなどが整備されたみたいだ。ということは、越後街道は旧々々道ということになる。歴史のある峠なんだな。
もしかしたら二等水準点標石も、この辺りに移設されてたりしないかなぁと辺りを探してみたんですが無かったです。
本当にどこへ行ったんだよ~!!
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2018/04/29(日)
福島県相馬市松川浦の鵜の尾岬の南3.5km付近にあるはずの三等三角点。
※この記事は“松川崎”の続きです。

今回復旧した「相馬市道大洲松川線」沿いに三等“新田”がある。点の記によれば震災後に再設されたもので金属板のようだ。せっかく松川浦まで来たんだし、復旧した道路を通るついでにもう一カ所行ってみようと思う。

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では先ほど駐車場の所から、復旧した道路のほうへ進んでみます。

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鵜の尾岬の下を通る「鵜の尾岬トンネル」。
震災前からあったトンネルですが、中は造ったばかりのような感じでした。

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トンネルを抜けると海沿いに続くどこまでも真っ直ぐな道!松川浦ならではの光景ですが、震災前に来たときと比べると道路の周りに何も無く、かなり殺風景な感じです。でも堤防ごと流され太平洋と繋がってしまった松川浦がここまで復旧できたなんて本当に凄いと思います。

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トンネルを抜けてから約3.3kmで三角点付近に到達。

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ええっと、三角点はどこかな…。

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GPSはここら辺だって言ってるけど…。何も無ぇじゃん。

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点の記の要図には金属標を大型のコンクリート桝(集水桝)の角に設置したようなことが描かれている。周りを見るとそんな感じの物があることはあるが…。ちょっと離れてるな。

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コンクリートの南西角に…無い。
そもそも桝じゃないだろこれ。

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桝といえば、ちょっと南にそれっぽいのがあるな。

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左右に2つあるぞ。どっちかに付いてないか?

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無い…。

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こっちにも無いじゃん(泣)。
やっぱり亡失かよ!震災後に設置したのに、津波被害受けてないのに亡失!!恐らく復旧工事のドサクサにまぎれて桝ごとブッ壊されたんだろうけど、何だかなぁ…。
[[福島]新田(相馬市)(三等三角点)-亡失?]の続きを読む
2018/03/11(日)
福島県新地町役場の西北西5.5km付近、宮城・福島県境上の地蔵森山頂にあるはずの三等三角点。

今日は阿武隈山地にある三角点へ行こうと思う。
亘理町と角田市の境から茨城県北部まで南北に連なる山々は奥羽山脈とは違い、標高が低く温暖な気候で冬でも特に問題なく登れそうなお手軽な山が多いので都合が良い。また山脈を横断するマニアックな県道や林道など他には無い独特な雰囲気が私は結構好きだったりする。特に福島県新地町から相馬市にかけての南北の県境は、福島県境なのに東西に越境するという意外性が加わって好きな地域である。この辺りは今までも鹿狼山天明山などで訪れているが、今日はまだ行っていない“地蔵森”と“鈴宇峠”へ行ってみようと思う。

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まずは地蔵森へ向かう。
R6の福島県境より新地方面へ1.2kmほど進み、画像の交差点で福島県道103へ右折する。

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遠くに阿武隈山地が連なって見える。雪は無いみたいなので一安心。

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片側一車線だった福島県道103はセンターラインが無くなり…

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さらに道幅が狭くなる。

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「この先、宮城県側通行止め
えっ?

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点の記によると、“地蔵森”へは県境付近から林道に入って2.1km進んだ地点より山道を登ることになっている。林道の入口は県境である福田峠の手前50mくらいにあり福島県側である。このような標識の場合、大抵県境にバリケードがあるはずなので林道までは行けるはずだ。

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福島県道103がさらに怪しさを増してくる。何とか林道まで行かせてくれ!

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宮城県側通行止
あれ?県境はまだまだ先だぞ!どうなってんだこれ!!

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福島県道103は県境の900m手前、「福田さきわけ延命地蔵尊」の所で通行止めになっていた。参拝客のためというのもあるが、ここの駐車場を利用してUターンし、引き返せということなのだろう。地蔵森までは行けなかったけど地蔵は拝めたからいいか…。
ここから徒歩で行くとすると3kmは歩くことになる。工事の看板には期間が平成30年3月30日と書かれているので、来月以降に出直すことにしよう。今思うと簡単にバリケードが移動できそうだったので、こっそり車で行っちゃえば良かったかな?。

リベンジ編に続く!…と思う。たぶん。 → 続きます。(2018/04/24追記)
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