標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2011/06/25(土)
JR常磐線山下駅の南1.7km付近にあるはずの三等三角点。

山元町を語る上で避けて通れないのが津波被害である。
先ほどの地すべりの被害も甚大であることには変わりないが、津波の被害はそれを遙かに上回る想像を絶する規模のものであることは誰もが承知のことだろう。
とりあえず一箇所だけ、三角点標石が津波によってどうなってしまったのか確認してみたかった。

点名“後藤渕”。先ほどの“高瀬”から東へ1.8kmの位置にある、JR常磐線沿いの三角点だ。

周囲がどういう状況かは粗方想像できる。
テレビや新聞で連日報道されているし、ここへ来るまでも東部道路東側の惨状をイヤと言うほど見せつけられてきたからだ。

標石は地中深く埋められているため、まず流されることは無いと思うが泥や瓦礫で埋まっている可能性が高い。
どうなっているのか行ってみなければ分からない。不謹慎かもしれないが確かめに行ってみることにした。

gotoubuchi1.jpg
R6から東へ300mほど進むと、その先は海まで何も無かった。
瓦礫の大半は片付けられ、残るのは大破した車と大型農業機械ぐらいだった。
画像は三角点近くの踏切だったと思われるところである。
ただの十字路のように見えるが手前から奥へ伸びるのが道。交差している砂利道のようなのが常磐線だ。
自衛隊やボランティアの方などの尽力により片付けられ整地されているため線路はもちろん枕木や鉄道施設の類は残っていない。
“交差点”の四隅に残る折れた電柱が踏みきりだった唯一の名残である。

gotoubuchi2.jpg
踏切の跡から山下駅方面を見たところ。ただの砂利道にしか見えない。本当にここを電車が走っていたのだろうか?
三角点はここから250m先辺りにあるはずだ。行ってみよう。

gotoubuchi3.jpg
線路脇に落ちていたクマのぬいぐるみ。柄にもなく見ていて涙が出てきた…。
災害の悲惨さが一目で分かる“ありがちな絵”だが演出ではない。本当に落ちていたのだ。
誰かがここに置いた物かもしれないが被災した物には変わりないだろう。持ち主の無事を祈るばかりである。

gotoubuchi4.jpg
三角点周辺に来た。
GPSの座標は地形図から拾った物なので精度は低いが経験上半径10m以内にあるはずだ。

gotoubuchi5.jpg
30分位ここにいただろうか。
標石をずっと目視で探していたが結局見つからなかった。
体全身が何とも言えない脱力感に包まれ、もうどうでも良くなった。

周囲は畑だったにもかかわらず、海岸の物と思われる砂で覆われていた。
標石はその中に埋まっているのだろう。

いつになるか分からないが、ここの標石を当たり前のように探せる日が一日でも早く来ることを願ってやまない。

※意外にも“後藤渕”はすぐに復活した!山元町頑張れ!超頑張れ!詳細はリベンジ編で!!(2011/11/21追記)
[後藤渕(三等三角点)-不明(成果異常)]の続きを読む
スポンサーサイト