標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2009/11/01(日)
東北自動車道、菅生PAの北北東2.3km付近にあるはずの二等多角点。

基準点成果等閲覧サービスを見ていると村田付近の東北道周辺に
小さい丸(多角点等)が点在していることに気づく。
クリックすると数字だけの変な点名で、これが二等多角点だということが分かる。

測量用語の基礎知識によれば、
多角点とは多角測量によって位置を決める点のことと書いてあり、
多角測量とは与えられた点(与点)より、新しい点(新点)の水平位置を求めるため、測点間の角度と距離を順次測定して、その地点の座標値を求める測量方法のこととある。
別名トラバース測量というらしく、見通しの悪い所の測量に適した方法のようだ。
現代であればGPSを使えば済むことなのだが、
この点が設置された昭和40年代前半ころは、この方法が最適だったのだろう。

そもそも何故この周辺に多角点が多いのか?
前述の通り東北道周辺に点在しているということがヒントのようだ。
この周辺の多角点の点の記を見ると、昭和41年に選点・設置となっている。
これは時期的にこの地区の東北道着工の頃と一致する。
また点の記にはマル速(丸の中に「速」)と書いてある(→高速の略?)ことから
東北道建設のための測量を行った際に設けられた点だと考えて良さそうだ。

前置きが長くなってしまったが、とにかく以前からこの周辺が気になっていたのだ。
今回ようやく行く決心(そんな大げさなものではないが)がついたので
早速現地へ向かった。

15832-1.jpg
先ほどの板橋から元来た道を戻り、坪沼コミセン前バス停の交差点を
(…いやよく見るとバスでなく乗合タクシーになってる?まぁいいか)
南西方向へ曲がって道なりに進み、高い所を目指す。
やがて左手にKDDIの基地局が姿を現す。

※板橋の記事の一枚目の画像を見ると分かりますが
板橋のすぐそばにも「15833」の二等多角点があります。
が、現地の状況を見て行くのをやめました(笑)

15832-2.jpg
その基地局の少し手前(北)側に3方に分かれる道があるので
山の中に入っていく道へ進む。

15832-3.jpg
一番高いところまで進むと右側に何故か物干し竿がある。
手元の簡易GPSによれば多角点はこの奥にあるようだ。

15832-4.jpg
早速藪へ突入。
今の時期はヤブ蚊もクモの巣も無いので比較的楽である。
それにしても点の記に書かれている状況と違いすぎる。
点の記ではここら辺は畑ということになっているのだが現状ではただの雑木林だ。
周辺の道の線形も全く違う。
近くに高速が開通して道路の付け替えがあったとしても違いすぎる。
40数年という時間は、こんなにも環境を変えてしまうものなのか?
何か不安になってきた…。

15832-5.jpg
GPSの経緯度を見ながら辺りをうろつく。
大体ここら辺かな?と思ったとき、足下に標石のような物が現れた。
が、それは苔むしたコンクリート製の境界杭のようなもので
点の記に書かれている金属標は付いてなかった。
というか地下埋設のようなので、このように露出してないはずだ。

15832-6.jpg
基準点成果等閲覧サービスのデータによれば
多角点の位置は北緯38°11′17.7866、東経140°46′18.3941となっている。
測定誤差も考慮すればここら辺で間違いないのだが…。
地下埋設なので40年分の腐葉土に埋まっていそうだ。
シャベルを持ってきてこの周辺を掘り起こせば出てくるかも…。



基準点成果等閲覧サービスによると、この“15832”は「亡失」だそうです。
周辺の多角点の確認日から2010年の2~3月頃調査したような感じです。
機会があれば再調査しようと思っていたのに残念…。
※タイトルに「-亡失」を追加しました。(2010/09/20追記)


MAP

DATA
基準点コード:TR95740262201
緯度:38°11′17.7866
経度:140°46′18.3941
標高:150.11 m
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