標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2014/05/17(土)
登米市の宮城県米山高等学校の北西700m付近にある子午線標。

先日、高旗山天測点子午線標を見に行ったが、それを記事にしてみると以前行った箟峯山の記事が貧弱に見えてきた。箟峯山の天測点の記事は結構好評なようで検索で見に来て頂けることが多いらしい。なので、この際だからもう一度行って書き直してみようかと思った。
そこで問題なのが子午線標である。以前行ったときは位置を非公開にしていたが、今回はどうするかである。どうせ再訪するのであれば、今度こそ敷地内に入って間近で撮ってみたい。

konpouzan_s1.jpg
というわけで、またここに来た。以前あった家が建て直され、ブロック塀の一番上の段が穴の無い物に交換されている。子午線標は赤矢印のブロック塀内側にあるはずだが、壊されたりしていないだろうか?
以前来たときは家主が留守のため敷地外からの撮影だったが、今回は敷地内に入りたいと思い、意を決して玄関に向かう…と、偶然、家主の方が出てこられた。すかさず「そこの子午線標の写真を撮らせてほしい」とお願いしたところ、即OKをいただけた。ありがとうございます。

konpouzan_s2.jpg
木の裏側で分かりにくいですが、こんな所に子午線標があります。無事でした、良かった。

konpouzan_s3.jpg
箟峯山の子午線標です。堂々と撮れてうれしいなぁ。
箟峯山を向いている側にブロック塀があるため、見えるのは裏側のみ。高旗山のと比べると、かなり低いです。メジャーで測定したところ、高さ96cm、幅30.5cm、奥行き30cmでした。さっきの“対馬”の盤石もそうでしたが、この30.5cmの0.5cm(5mm)の意味って何なのでしょう?

konpouzan_s4.jpg
銘板です。番号が良く見えません。彫られていないのかな?

konpouzan_s5.jpg
上面です。ブロック塀の外から撮影。塀の補修工事の時付いた思われるモルタルが少し付着してます。
高旗山の記事でも書きましたが、高旗山のはネジなのに対し、ここのは直径12mmくらいのピンになっています。2本のピンの間隔は高旗山と同じ20cmでした。

konpouzan_s6.jpg
ピンのアップ。くぼみが付けてあります。灯火器具を乗せたあと、外れないように横からネジで固定していたのかな?

写真を撮ったり寸法を測ったりしていたところに、先ほどの家主の方がやってきて「これは何なのか?」と質問された。
どうやら、今回の私のように子午線標を見たいと訪れる方がたまにいるらしい。しかも団体で。家主は、こんなコンクリート柱の何が珍しいのか長年不思議に思っていたようだ。
以前行った多賀城の“笠神”の時もそうだったが、自分の家の敷地内にあっても、それが何なのかを知らない場合があるんだろう。そこで「三角点をご存じですか?」と私が聞いたところ、ご存じないようなので、三角点とはなんぞや?から説明を始めた。…とはいえ知識も経験も無い私なので、かなりいい加減な説明になってしまったと思うが、この何の変哲も無いコンクリート柱が箟岳と関係があることは理解してもらえたようだ。
さらに「国の物のようですし、壊したらまずいですよね?」との質問。私は国土地理院の職員ではないので勝手な事は言えないのだが、私のせいで壊されたら困るので「今は使われていないが、貴重な『測量遺産』なので壊さないでほしい」と、山形の基線で最近使われた「測量遺産」の言葉を借りてお願いした。家主の方、いつまでも大切に残しておいてください、お願いします。

家主の方にお礼を言って立ち去ったあと、子午線標から天測点を見た場合どうなっているか撮ってくるのを忘れたことに気が付いた。箟峯山の天測点を撮影しているときに気が付いたのだが、戻って撮ってくるのも面倒なのでやめた。
そこで、Googleマップのストリートビューを使い、子午線標に近い所からの画像を表示してみる。

↓こんな感じなので、ブロック塀さえ無ければ、まだ子午線標として使えるかもしれない。

大きな地図で見る

・既に何人もここを訪れていること、そして“笠神”の実績などから、今回は場所を公開することにしました。もしこの記事を見て見学に行く場合は、家主の方の許可を得た上で迷惑にならないようにしてください。
・以前行ったとき参考にした座標ですが、たぶん高旗山の時と同じ、種市昇二郞氏のWebページで見たデータだったと思います。今更ですがありがとうございました。


<参考資料>
舘沢省吾氏より興味深い画像を送って頂きました。(ブログでの公開の承認も頂きました)

shigosen_t.jpg
これは高知県の一等“五在所森”位置のそばにある天測点の子午線標とのことですが、なんと灯火器具の一部と思われる金具が付いたままになっています。左右の取り付けピンは、やはり横からネジで固定されてますね。丸い部品は何なのかは分かりませんが、器具の一部なのかな?。それにしてもこれは凄いなぁ…。この上に電球とかが付いてたんでしょうね。

舘沢氏によれば、このような器具が付いているのを見かけたのは、ここだけとのことです。貴重な資料のご提供ありがとうございました。(2014/5/27追記)
※画像はブログ用にサイズ変更させていただきました。
※別な分かりやすい画像を再度送って頂いたため、画像を差し替えました。

MAP

地形図

DATA
基準点コード:不明
ICタグ場所情報コード(ucode):無し
冠字選点番号:不明
緯度:38°36′55″.5
経度:141°10′18″.3
標高:3 m

※経緯度はハンディGPSで計測した数値です。
※標高は地理院地図で右クリックした時の値です。
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