標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2014/10/05(日)
福島県二本松市役所の南西100m付近に以前あったらしい比較基線場端点。
※点名が不明のため、仮に「南端点」と呼んでいます。
※この記事は“成田(二本松)”の続きです。

【これまでのあらすじ】
caz3氏より、『福島の二本松市に「光波測距儀比較基線場」というものがあって、その一点は市役所近くの三等三角点“成田”のそばにある』と聞いた私は早速二本松へ向かった。“成田”は簡単に見つかったが、端点はどこにあるのだろう?

kisenhikaku_s1.jpg
三角点の東側…それっぽいものが見当たらないなぁ。

kisenhikaku_s2.jpg
南東側。うーん、無いよなぁ。

kisenhikaku_s3.jpg
南西側。無~い(泣)。

kisenhikaku_s4.jpg
一つ上の画像にチラッと写ってるコレ。…じゃないよなぁ。

kisenhikaku_s5.jpg
山頂の北東端とか、どうだろう?

kisenhikaku_s6.jpg
こんな感じのコンクリ板が2枚あった。が、金属板は付いてなかった orz
この後、スコップで三角点標石周辺をガチガチ突っついてみたが、コンクリや金属板の類のような手応えは無し。
除染作業のせいなのか、この山も下の広場も最近整地されたような感じになっている。その際に撤去されてしまったのだろうか?

kisenhikaku_s7.jpg
caz3氏によれば、もう一つの端点はこっちの方角にあるらしい。今は使わなくなったとしても撤去されずに残ってくれていると良いんだが。



先日、caz3氏が二本松の実家へ戻った際に中学時代に撮った写真が見つかったとのことで、メールで送って頂きました。写真をさらにデジカメで撮った物ですが、当時の状況が良く分かる貴重な資料ですので情報共有のため、caz3氏の許可を得た上で公開いたします。なお、画像を公開するにあたり画質向上やサイズ変更のため修正していますが、いわゆる「切り貼り」等の改変はしておりません。(2014/11/28追記)

kisenhikaku_s8.jpg
これが“成田”のすぐそばにあった「光波測距儀比較基線場」だそうです。自分の目で見たかったなぁ…。
まだ設置したばかりなのか、木枠が残っています。真ん中の上面舗装の中にある金属標が今回探していた基線の端点。
地下に設置することにより上面舗装が保護石の役割をしています。周りにも3つ金属標っぽいのがありますが、これは測定する光波測距儀の三脚を置く位置でしょう。これを金属にしているくらいですから、かなりの精度を要求しているように見えます。

kisenhikaku_s9.jpg
金属標です。
見づらいですが

光波測距儀比較基線場

      +

     基原2
 建設省国土地理院

と書かれているようです。
十字線下の「基原2」が、もしかするとここの点名なのかもしれません。
基線(または基本)原点2の意味でしょうか?

narita_f7.jpg
これが当時の“成田”だそうです。中央やや下にあるのが標石です。現在の状況と異なり埋もれてしまってます。
点の記を見ると“成田”は明治34年に選点・設置された後、昭和52年に移転しています。その後は移転も改埋もしていないようです。この記事の上から2,3枚目の画像を見て分かるように、現在では三角点のすぐ南で山頂が終わっていますが、caz3氏は「元々南の方にもっと広い山頂広場があり、その広場が近年削られて山全体が縮小され、現在の姿となった。その際に三角点も露出したのだろう」と説明してくれました。この画像の奥に写っているのが、その広場らしいです。
この画像からは比較基線場との位置関係が分からないのですが、氏の記憶によると「基線場は三角点よりやや北側の小さなスペースにあった。少なくとも、削られて無くなった南側の山頂台地面の中には無かった。山が削られて縮小した直後(確か15年くらい前)も現地を訪れたが、その時はまだ基線場もあった」とのことです。
つまり、この画像の手前側に基線場があったということになります。本来であれば、この記事の1枚目の画像の左辺りに写っていたはず。…ということは、碑を設置する際に撤去したのかな?

narita_f8.jpg
当時の“成田”のアップです。
標石周辺に写っている草の生え方を見ると、一つ上の画像はこの画像の上(奥)の方から、つまり北側から撮られたように見えます。caz3氏の説明通りです。
ちなみに私が撮ってきた“成田”の標石上面の画像とこの画像を見比べたところ、標石表面の模様(黒点の位置)が一致しており、現在の標石が、この画像の埋もれている標石と同じ物であることが分かりました。

caz3さん、貴重な資料の提供ありがとうございました。

MAP

地形図

DATA
基準点コード:不明
ICタグ場所情報コード(ucode):無し
冠字選点番号:不明
緯度:不明
経度:不明
標高:242.67 m

※地図の位置と標高は三等三角点“成田”のものです。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する(本名やメールアドレスの記入は出来るだけしないようにお願いします)
URL:
コメント:
パスワード:
非公開にする: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://tsukasan.blog45.fc2.com/tb.php/598-78d5912d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック