標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2015/02/22(日)
気仙沼市のJR気仙沼線(BRT)陸前階上駅の西4km付近、手長山山頂にある仙鉱三角点。
※この記事は“手長山”の続きです。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を元に探索したものです。

さて、次はいよいよ仙鉱三角点だ。

その前に「仙鉱三角点」とは何なのか調べてみました。
上西勝也氏のWebページ「日本の測量史」の「鉱山測量」のページによると、

「仙鉱」とは

1949年(昭和24)に設置された仙台鉱山保安監督部(現関東東北産業保安監督部)の略称

なのだそうです。鉱山に関係があるようですね。

例えば石炭などの鉱物を採掘しようとした場合、まず鉱業権と採掘する土地区域(鉱区)を確保して、その鉱区を管轄する鉱山監督部に出願しなければならなかったようです。その出願する際に提出する区域図(鉱区図)を作成するには測量が必要で、通常なら既存の国地院の三角点を基準として測量するのですが、三角測量の際の三角網を構成する三角点が既存の物だけで足りなかった場合、管轄する鉱山監督部独自の三角点を設置したのだそうです。
ここの場合、管轄が仙台鉱山保安監督部でしたから略称の「仙鉱」と「三角点」で仙鉱三角点となったようです。

ということは、ここら辺で昔、何かしらの採掘が行われていたはず。
何だろう?と、さらに調べてみると、どうやら近くの大谷鉱山が関係しているようだ。大谷鉱山とは昭和51年まで金を採掘していた金山らしい。すぐそばの四等三角点の選点・設置は昭和52年なので、もしかすると閉山したことにより無効になった仙鉱三角点の代わりに設置したものなのかもしれない。

tenagayama_s1.jpg
四等“手長山”(手前)と仙鉱三角点(奥)の位置関係はこんな感じ。

tenagayama_s2.jpg
四等からピッタリ1mの位置にあります。というか、後に四等を設置した際にこの仙鉱三角点を基準にしたとしか思えません。点の記の要図が分かりやすくなりますしね。

tenagayama_s.jpg
ジャーン!これが仙鉱三角点だ!!
上の方に横書きで「仙 鉱」、その下に縦書きで「三角点」と彫られているのが分かります。

tenagayama_s3.jpg
正面からのアップ。南面になります。

tenagayama_s4.jpg
東面。
何も彫られて無さそう。

tenagayama_s5.jpg
北面。

tenagayama_s6.jpg
西面。
「他の面には何も彫られていないようでした」で済まさなかったのは単に画像の枚数稼ぎのためである。

tenagayama_s7.jpg
上面。
画像からは分かりづらいですが、中央に十字マークが彫られています。

大きさは15.5cm×16cm×21.5cm 5寸角です。二等・三等の標石と同じくらいです。
十字マークの大きさは4cmでした。

MAP

地形図

DATA
基準点コード:無し
ICタグ場所情報コード(ucode):無し
冠字選点番号:無し
緯度:38°50′34″.5
経度:141°31′58″.8
標高:294.19 m
※経緯度はハンディGPSでの計測値です。
※標高は近くの四等「手長山」の値です。
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