標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2016/05/02(月)
気仙沼市大浦の蜂ヶ崎にある宮城縣標石。
※この記事は浅野勝宣氏からの情報を参考にしています。

3月中旬頃、浅野氏より「テレビを見ていたら標石のようなものが映り込んでいた」と連絡をいただいた。NHKの震災関連番組で気仙沼の映像が流れた際に、畑の中に標石のような物が映っていたのだという。風景を流し撮りしていたので標石だという確証はないが、井内石のような柱石だったので、あれは宮城縣標石ではないかと。うーん、さすがです。私なんかとは標石を見る目が全然違います。
しかも録画したものを見たわけでなく、記憶だけで場所を特定していただきました。


浅野氏によれば、標石が映っていたのは蜂ヶ崎後方の台地の上にある畑の中。上のGoogleマップの画像中央辺りにある三角形の畑らしい。【地形図
ここら辺からは港が見渡せて標石があってもおかしくない場所とのこと。…なるほど、そこまで深読みされましたか。それにしても浅野氏の記憶力は凄いなぁ…。
えぇ分かりました、ちょうど気仙沼に用事がありますから来月あたりにでも見に行きますよ!もし見つからなかった場合は無かったことにして、こっそり連絡しますからね。

hachigasaki_m1.jpg
というわけで、4月中に行くつもりが用事と天候と飛島行きなど諸々の都合のため5月アタマにずれ込んでしまった。GWだし、ちょうど良いかな。
三陸道を経由して気仙沼に到着。R45の大小4つのトンネルを抜けた先にある鹿折川手前の交差点を右折して県道34を南へ向かう。【現在地

hachigasaki_m2.jpg
県道34を800mほど進み、画像の所で左折して県道26に入る。【現在地
県道34といえば、震災後の津波で漁船が打ち上げられた鹿折唐桑駅前を通る道路だが、以前来たときとすっかり様子が変わっていた。どうやら既に「かさ上げ」が完了しているようで、周りは綺麗に整地され以前のような地盤沈下による水たまりも無くなっていた。まだ僅かではあるが建物も建ち始めており、復興が着実に進んでいることを実感した。

hachigasaki_m3.jpg
本来の橋の約100m上流に架けられた仮設橋を渡り、県道218へ右折する。【現在地

hachigasaki_m4.jpg
道なりに2.4kmほど進むと蜂ヶ崎付近に到達する。画像の所より、例の台地の上へ行けそうだ。【現在地

hachigasaki_m5.jpg
おぉ、あれはGoogleマップの航空写真に写っていた小屋じゃないか!【現在地
じゃ、この左奥の方に…

hachigasaki_m6.jpg
なんかある~!!
ただの境界杭とか、木の棒じゃありませんように!

hachigasaki_m7.jpg
これは!!

hachigasaki_m.jpg
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!宮城縣標石だ!!
浅野さん正解です!すごい!!

hachigasaki_m8.jpg
「宮城縣」
確かに宮城縣標石です。

hachigasaki_m9.jpg
この面には何も彫られていないようです。

hachigasaki_m10.jpg
この面は設置日が彫られているはずですが…うーん何て書いてあるんだろう、風化していて読めないな。拓本をとればもしかしたら読めるのかもしれないけど、生憎そのような物は持ち合わせていないし。
いろいろな角度から何枚も撮って自宅に戻ってから画像処理をかけたりしてみたところ、「明治三拾七年一二月」と彫られているような気がしました。

hachigasaki_m11.jpg
「第七號」

hachigasaki_m12.jpg
上面です。
中央に穴が開いている典型的なタイプです。

大きさは15.4x15.0x50cm(本来露出する部分の高さ34cm)でした。
石質は花崗岩でしょうか。宮城縣標石は黒い井内石で造られていることが多いのですが、画像解析(?)の結果が本当なら明治20年代が中心の縣標石としては時期がかなり後の物となります。今年2月に行った丸森の標石がそうだったように明治30年代になると花崗岩が使われている場合も結構あるようなので、これで良いのかな?
とにかく実際にあって良かったです。浅野さん、情報ありがとうございました。

後日、浅野氏から再度連絡があり、標石が映り込んでいたのはNHKの証言シリーズ「あの日 わたしは」という番組の「祖母と避難した高台」の中だったようです。この動画はNHK東日本大震災アーカイブスで視聴することができるので、私も観てみました。…確かに映ってます!でもこの映像を見ただけで、これが宮城縣標石だろうなんて普通思いませんよ!!

MAP

地形図

DATA
基準点コード:無し
ICタグ場所情報コード(ucode):無し
冠字選点番号:無し
緯度:38°53′43″.7
経度:141°35′24″.0
標高:14.3 m
※経緯度はハンディGPSで計測した値です。
※標高は地理院地図に表示された値です。
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コメント
この記事へのコメント
この景色は!
自分の現場に行く途中ではありませんか!
今度早めに行ってみてみよう!!!
2016/05/22(日) 16:02 | URL | ゆう #-[ 編集]
そういえば、ゆうさんって大島の架橋工事に関わっていたんでしたよね?
県道218号は「大島浪板線」ですから、将来大島へ行く道になるんですよね。期待してます。
ところで縣標石の所へは早速行ってみましたか?
2016/05/24(火) 00:03 | URL | つかピロ #y8j/9w2E[ 編集]
昨日の帰りに行って見ました!
2016/05/29(日) 08:46 | URL | ゆう #-[ 編集]
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