標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2016/07/10(日)
岩沼市・竹駒神社の社務所入り口にある方位標。
※この記事はブログ「星・宙・標石・之波太(しばた)」の記事を参考にしています。

先日、いつもお世話になっている舘沢省吾氏より、「星・宙・標石・之波太(しばた)」の管理人さんが竹駒神社で方位標を見つけているとの情報をいただきました。早速検索をかけてみたところ、確かに記事があります。2012年の記事ですが(※1)、私は他の方の記事を見ているようで実はあまり見ていない(※2)ので、今まで気が付きませんでした。

さて、その方位標についてですが、上西勝也氏のWebページ 「日本の測量史」の該当ページによると

方位標は一般的に方位観測のための補助的な基準点ですが森林地帯や広大な平野にある三角点や多角点で他の三角点や多角点との視通が得られない場合に方位の基準を与えるために設置する標石です。[川口京村:測量法解説 全国加除法令出版 1963 p113]

と書いてあります。
どうやら測量時に見通しがきかない場合設置する補助点のようです(※3)。GPSを使う現代の測量では無用の長物ですね。今後新規に設置されることはまず無い、とても珍しい点です。私も以前から見てみたいと思っていた物でした。

それが!何と!岩沼の!しかも竹駒神社にあるなんて!!もうビックリしたの驚いたのなんのって。思わずコメントを書き込んでしまいました。管理人さんによれば、お孫さんの七五三参りへ行った際に偶然発見されたとか。私も何度か竹駒神社へは行っているものの、場所柄、几号水準点ばかり探していました。まさか方位標があるとはね…。

元記事には、この点について先述の舘沢氏からの見解が記されています。それによると、この方位標は岩沼駅周辺に以前存在した多角点用の物ではないかとのこと。宮城県内に現存する多角点は高速道路建設に絡んでいたと思われる物ばかりですが、この多角点はそれらとは関係なさそうです。何のための多角点だったんだろう?

※1 実際に見つけたのは2008年のようです。
※2 見ると行きたくなってしまうから
※3 一等三角点の近くに設置し天測点として使う場合もあったようです。この場合、陶器標ではなく標石。

takekoma_h1.jpg
岩沼市中心部の旧R4より画像の標識の所を右折。【現在地

takekoma_h2.jpg
竹駒神社に着きました。いつもなら左の参道へ入りますが、今回は右奥の方へ。【現在地

takekoma_h3.jpg
この突き当たりの角にあるはず。【現在地

takekoma_h4.jpg
近づいてきました。本当にあるかな?【現在地

takekoma_h5.jpg
ありました!
ちなみにコレ、Googleのストリートビューでも見ることが出来るんですね。

takekoma_h.jpg
方位標のアップです。陶器標です。
道路工事の際に付いたのか中心部に線状の汚れ(削れ?)があり、十字マークが消えかかっています。
直径は6.8cmでした。

陶器標は今までもコンクリ升のフタに埋め込まれているものなど(例:“寺崎”)を見たことがありますが、これらは標示杭と同様に、ここに標石があるという補助的な物でした。ところがこの方位標には十字マーク(指標)が付いており、これ自体が基準点になっています。そういった意味でも大変珍しい物だと言えるのではないかと思います。

MAP

地形図

DATA
基準点コード:不明
ICタグ場所情報コード(ucode):無し
冠字選点番号:不明
緯度:38°06′17″.3
経度:140°51′46″.5
標高:3.6 m
※経緯度はハンディGPSで計測した数値です。
※標高は地理院地図に表示された値です。
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