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標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2019/02/24(日)
石巻の牧山南西尾根上の大門崎公園展望台にある、宮石漁(宮城県石巻漁港?)標石。
※この記事はゆう氏のブログ「ゆうさんの三角点」の記事を参考にしています。
※この記事は「石巻大門崎 海上保安庁測点」の続きです。

ゆう氏によると、ここにはもう一つ謎の標石があるそうだ。

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画像は公園の一段高いところから展望台を見下ろしたものである。
画像右側の青矢印が先ほどの「海上保安庁測点」で、左側の赤矢印の所に謎の標石がある。

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あまり意味が無いとは思うが、一応海保の測点との距離を測定。
11m70cmくらい。

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標石です。
標石の周りは上面舗装というかコンクリで固めてあります。
石質は井内石のようです。地産地消ってやつでしょうか(笑)


西面「四等 三角点」(「点」は占の下に大)
どう見ても国土地理院のとは別物だぞ。

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南面には何も彫られていないようです。

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東面「NO 1」
Nの字とか書き慣れていないような感じです。結構古そう。

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北面「宮石漁」(「漁」の魚の下の点が「大」)
何だこれ?
宮は宮城、石は石巻で間違いないだろう。漁…協?いや違う、漁港かな。石巻漁港の建設のために設置した基準点と考えれば納得できる。これが四等ということは、他にも一等から三等までありそうなんだけど聞いたことが無いなぁ。

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上面です。
標石の東側に保護石のような物が付いています。北側と西側にも保護石の跡のようなのが残っています。

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上面のアップ。

標石の大きさは 12x12x13cm(四寸角) で、国土地理院の四等標石とほぼ同じ大きさです。
十字マークの大きさは約7cm(6.7cmくらい)。

以降は、この標石が石巻漁港の工事の測量に使われた基準点だったと仮定しての話。
Wikipediaによると現在の石巻漁港は昭和49年に開港したそうですが、この標石の見た目と時代が合いません。なので、それ以前に旧北上川の河口付近に存在した旧石巻漁港と関連があるのではないかと考えられます。
一般財団法人みなと総合研究財団のWebページ「みなと文化研究事業」内の「港別みなと文化アーカイブス」に石巻港について書かれた文書があります。(石巻港の「みなと文化」(佐々木淳 著)
その10-3ページに

昭和7年から、北上川河口の東突堤と西突堤の築造と臨港部付近の埋立てが開始された。

という記述があります。
それ以前にも北上川で舟運が行われていましたが河口の港を整備したのはこの頃からのようですので、恐らくその時に設置された基準点だったと思われます。旧漁港は現在の石巻市川口町付近にあったそうなので、位置的に矛盾しません。
あと、なぜ「四等」なのかについてですが、当時の陸地測量部の四等三角点には標石が無く(測量のみ)、基準点は実質的に一等~三等までしか無かったので、その空白を埋める補助的な三角点として「四等」としたのかもしれません。なので「宮石漁」の一等~三等は実在しないのではないかと思います。以上、私の勝手な空想なので信じないように(笑)。
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2019/02/24(日)
石巻の牧山南西尾根上の大門崎公園展望台にある海上保安庁測点。
※この記事はゆう氏のブログ「ゆうさんの三角点」の記事を参考にしています。

先日、ゆう氏が石巻の牧山で珍しい標石を見つけたので、早速私も見に行ってみました。

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石巻中心部よりR398を女川方面へ進み、旧北上川を渡った所を右へ…あれ?交差点が移動してる。どうやら橋の取付道路工事のための迂回路らしい。

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そこから約1kmくらい進んだ辺りのカーブの途中に入口がある。

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入口には立派な鳥居がある。牧山の山頂にある零羊崎神社の大鳥居だ。
参道は牧山の南西に延びる尾根上に続いていて、その途中のこの階段を少し登った高台に大門崎公園があるらしい。元々画像の左側にあった歩道橋は30mほど東に新設され、津波が来たときに直接高台へ避難出来るようになっているようだ。
ちなみに、ゆう氏は少し先の墓地の前に車を駐めたそうですが、私は鳥居の前に駐めさせていただきました。

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零羊崎神社の石標の上には、まるで表札のような「牧山」の石板が貼り付けてある。この下には旧社格である「縣社」の文字が彫られていたらしい。当然これらの石は牧山の北側で採れる井内石を使っているんだろうなぁ。

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歩道橋を登るか少し悩みましたが、やっぱりこっちの階段から登ることに。歩道橋は帰りに通ることにしよう。

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鳥居の所の階段を登り切ったところで、歩道橋と合流。
便利だけど役に立つようなことが二度と起きないでほしいですね。

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公園までの道は階段が少なめで登りやすい。

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これを登り切れば公園かな?

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あった!

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標石です。確かにデカい。福島にある規格外一等標石を彷彿させるデカさです。
標石の周りには既にゆう氏が掘ったと思われる跡がありましたが、もう少し掘ってみました。それにしても今日は天気が良すぎて太陽光線が強いうえに、すぐそばにあるソーラーパネルの柱で日陰になってしまい標石を撮るには条件が悪いなぁ…。
案の定、標石の文字が良く見えないので、土を擦りつけたり水をかけたり、いろいろやってこんな感じ。やっぱりマッキーで…

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南面「海上保安庁 水路部」

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東面「昭和二十七年七月」
少し掘ったら「七月」の文字が出てきました。初め十月に見えましたが、七月だよね…?

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北面「測点」

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西面にはなにも彫られていないようですけど、良く見ると何か書いてあるような??落書きなのか単なる傷なのか?

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上面です。
コンパスが小さく見えますね。

標石の大きさは1辺が20cmのBigサイズ。高さは画像のような少し掘った状態で約30cm。腰掛けるのに最適です(笑)
十字マークの大きさは約7cm(6.8cmくらい)でした。

見て分かる通り、戦後間もない頃に設置された海上保安庁の測点です。上西勝也氏のWebページ「日本の測量史」の「近年の水路測量・測位航法」のページに解説があります。この後行く予定の四等“伊原津”の設置が昭和27年10月なので、当時はこの周辺に基準点が無かったようです。元々牧山には二等“井内山”がありますが、海岸線から少し遠く、見通しも悪かったので海保が独自に基準点を設置したのではないかと思われます。
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2017/12/03(日)
岩手県平泉町の金鶏山山頂にある岩手縣標石(三角標)。
※この記事は舘沢省吾氏からの情報を参考にしています。

舘沢省吾氏によると、岩手県の平泉にある四等“桜川”のそばに三角標があるらしい。
三角標といえば宮城県内ではいわゆる「宮城縣標石」の一種で、河川沿いに設置されていることから河川測量で使われた物のようだウーメラ氏。この標石もそうなのだろうか?舘沢氏は北上川の測量に使われた物ではないかと推測していたが、なるほど確かにすぐ近くには北上川が流れている。
送っていただいた画像には標石に「三角標」と彫られていて、一見「宮城縣標石」のそれと見分けが付かない。これの設置者は誰なんだろう?やはり岩手縣なのだろうか?だとしたら初の「岩手縣標石」だな!これは現地へ行って確かめなければなるまい。

四等“桜川”は平泉町の中尊寺と毛越寺の間にある金鶏山の山頂にあるようだ。金鶏山といえば石越にあった寺の裏山を思い出すが、全国的にはこの平泉の山のほうがかなり有名だ。

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東北道一関ICよりR4を北上し、画像の所を左折して岩手県道300(旧R4)に入る。
※超いまさらですが、現在地マップ表示のリンクをボタン化しました。なぜ今までやらなかったのかって?やり方を知らなかったんだよ!!

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約2km進み、ここを左折。

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細い道を進み、ここを直進。
ネットの情報ではここを右折した先にある平泉文化遺産センターの駐車場に車を駐めていった方が良いらしいが、歩くのが面倒なのでとりあえずそのまま車で直進。

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一つ上の画像の十字路より200m進むと金鶏山の登山口があった。
ちょうど良いスペースがあるので、ここに車を駐めていくとするか。

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では出発。

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結構きつい坂だなぁ。

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…と思っていたら、もう山頂。
四等の標示杭と三角標らしき標石(赤矢印)が同時に見つかった。これは記事の構成上三角標が先かな。あと、どうでもいいけど何であんな所に山名標を付けたんだろう。

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結構露出してるけど、確かにこれは三角標の標石!

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「三角標」

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「岩手縣」
岩手縣標石キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!! (←もう古いかな)
やっぱり岩手縣だったか。これは良い物を見せてもらったよ。舘沢さん、ありがとうございました。
文字がとても読みづらかったのでマジック洗剤の泡で見やすくしてみました。

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「No. 179」
北上川は長いので数も多いですね。川沿いの高台を探せば芋づる式に見つかりそう。

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「明治卅三年」
明治33年設置ですね。宮城縣標石は明治26年頃~大正初期くらいですから同時期と言って良いと思います。

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上面です。
十字マークが付いています。手前側(画像下側)が「三角標」の面です。

標石の大きさは一辺15cmの5寸角で、高さは本来露出する部分が37cmくらい、露出した現状で67cmくらいでした。

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北上川はこっちのほうのはずだけど…良く見えないなぁ。
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