標石よりも探す過程がメインの三角点探訪ブログ。
2017/05/05(金)
岩手県花巻市東和町の雷神峠の北東500m付近ピーク上にある方位標(天測点として使用)。
※この記事は種市昇二郎氏のWebページ「青森県の山とはぐれ山男のページ」の記事を参考にしています。
※この記事は“雷神峠(一等三角点)”の続きです。

今日は岩手の花巻にある一等三角点“雷神峠”に「方位標」というものを見に来ました。

まず「方位標」についてですが、上西勝也氏「日本の測量史」の「国土地理院などによる測地観測」のページに簡単な説明があります。※引用の引用になってしまいますが…出所を表示してるから良いのかな?

方位標(Agimuth Maker)は任意の観測点において、ある方向の方位を一定に保持するため地上に設置された目標と定義されており天測点とされたこともあります。また多角測量で四等三角点と同等につかわたこともあります。ここでは天測点相当の方位標について説明します。[田島稔編:測量用語辞典 山海堂 1997 p298]

何と、天測点は巨大なコンクリート塊で出来た天測台だけでは無かった!。天文測量のために天測台が設置される以前は方位標が天測点とされていたのだそうです。
種市氏のページによれば、それが福島県の“鳥屋山”、岩手県の“雷神峠”“高堂山”、千葉県の“高神村”にあるらしいので、今日は比較的行きやすそうな、ここに来たということです。

ちなみに方位標といえば以前竹駒神社でも見ましたが、これは引用文の「多角測量で四等三角点と同等」に該当するもので、今回のとは違う使い方のようですね。

以前、舘沢省吾氏から聞いた話ですけど、名取にある一等“大森山”にも現在地へ移転する前はすぐ近くにこの「方位標」があったらしいです。もう少し早くこの趣味を始めていれば見られたかもしれないなぁ。

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種市氏の別のページによると、“雷神峠”の方位標は三角点の西南西にあるらしい。そっちの方へ進んでみると…おおっ!これか!!
すっかり埋もれてしまい、忘れ去られた存在となってしまった可哀想な方位標。今、助け出してやるからな!

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これが方位標か!!初めて見たよ、嬉しい!
見た目と大きさは四等三角点そのもの(一辺12cmの四寸角)。一等標石の文字がマジックか何かで塗られていたようなので(読みやすくするため)、私も真似をして方位標の文字を持参のマジック(というかマッキーです)でなぞってみました。確かに読みやすい!

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三角点から見るとこんな感じ。

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二つの標石の位置関係はこんな感じ。

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三角点から4m70cm
※種市氏の記事には7mと書かれていましたが、恐らく70cmのところを間違えて7mと記載したのではないかと思われます。

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南面「方位標」

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東面「基本」

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北面「No. 17」

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西面「地理調」

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上面です。

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一等標石と方位標は広場の北端(北東端?)に設置してあったため、仮に天測点に対する子午線標に相当するものが存在した場合、真北にあるものだと思っていたのですが、自宅に戻ってから舘沢氏にこの件について伺ったところ、雷神峠の子午線標に相当するもう一つの方位標は真南にあると教えて頂きました。
画像はその真南の方角です。念のため南側も撮っておいて良かった…。

って、えっ!?もう一つあるの??

ちなみにその子午線標に該当する方位標は真南約7kmにある三等三角点“西山峠”(明神岳)の近くにあるんだそうで…。また北上へ行かなくちゃ!

次回に続く。(たぶん)


この方位標の点の記には、点名「雷神峠」、冠字選点番号「佼17」、選点・造標・観測日が昭和26年11月8日、備考欄には「案内人、更木村臥牛 中村重次郎  子午線標…明神岳  方位点…束稲山一等三角点」と書かれています。(舘沢省吾氏提供)
一等「束稲山」は平泉前沢ICの東6kmにありますね。雷神峠からは南36kmです。(2017/5/27追記)
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2017/05/05(金)
岩手県花巻市東和町の雷神峠の北東500m付近ピーク上にある一等三角点。

前回の「高鈴山子午線標」で参考にさせていただいた種市昇二郎氏天測点と子午線標のページを見ていると、下の方で「方位標」のことについて書かれています。
詳しいことは方位標の記事で書くのでここでは省略しますが、早い話、天測点にコンクリート製の巨大な天測台が設置される以前は方位標という標石が一等三角点の近くに設置されていて、それを天測点として使っていたようです。その「方位標」が岩手の花巻にある一等“雷神峠”にもあるとのこと。これは是非見てみたいと思い、せっかくのGWなので花巻まで出掛けることにしました。

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東北道北上江釣子ICよりR107を東へ11kmほど進み、画像のR456との交点を左折する。【現在地

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R456を3kmほど進み、丁字路を左折。【現在地

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さらに1.5km進んで、ここを右折。【現在地

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道なりに1.6km進む。【現在地
点の記では、この先500m辺り位置から左折して登って行くことになっているが、民家の敷地内を通るような感じになるということと、以前種市氏が住民の方に注意されたようなので、トラブルを避けるため画像の所より林道を登ってみることにした。

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車を林道の入口に駐めて徒歩で進む。【現在地※地形図に描かれている道と実際の道の位置が違うようです。

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地形図を見ると、ここら辺から尾根を登って行くのが良さそうだ。【現在地※地形図に描かれている道と実際の道の位置が違うようです。

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季節柄草木が少なく、踏み跡のようなものもあるので登りやすい。やはり一等だからか?【現在地

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東隣のピークとの稜線を少し西へ進む。三角点はこの右上の方かな?【現在地

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標石と標示杭を発見。広場は意外と広い。

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標石です。標示杭は木製。ICタグ付き。

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せっかくなので等級面のアップ。

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上面です。
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2017/04/15(土)
茨城県日立市の奥日立きららの里敷地内にある子午線標。
※この記事は種市昇二郎氏のWebページ「青森県の山とはぐれ山男のページ」の記事、およびヤマレコのkilkenny氏の記事を参考にしています。
※この記事は「高鈴山天測点」の続きです。

次は高鈴山天測点と対になる子午線標を探しに行く。
種市氏の記事によると、高鈴山の子午線標は奥日立きららの里の南西にある木ノ根坂集落付近より登り、笹藪をかき分けるとあるようなことが書かれている。ちょっと大変そうだが、座標を公開して頂いてるので何とかなるだろう。
ところがヤマレコに投稿されているkilkenny氏の記事を見たところ、奥日立きららの里内より行けるということが分かった。最近子午線標の存在を「きららの里」関係者が知ったせいなのか、子午線標までの道が出来ているらしいのだ。これが本当ならとても楽に行くことが出来る。一時的なもので無いと良いんだけど…。

ちなみに奥日立きららの里とは日立市営のレジャー施設で、宿泊施設やオートキャンプ場、“日本一長い”すべり台などがあるらしい。先ほど「もとやま自然の村キャンプ場」が閉鎖されたのも、きららの里が代替施設としてあったからだろう。

高鈴山より旧あかさわ山荘前の駐車場に戻って昼食を取った後、子午線標があるという「奥日立きららの里」へ向かう。

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旧あかさわ山荘前より、茨城県道36を北西方面へ進む。本山トンネルを抜けてから500mほど進むと奥日立きららの里の入口があるので右折する。【現在地

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右折すると入口にゲートがある。【現在地
実は奥日立きららの里へ入るのには入場料が必要になる。kilkenny氏が入場した時はイベントのため無料だったようだが今日はこれといったイベントなど無く、通常料金の320円を支払う。320円で楽に子午線標へ到達出来るのなら安い…かな?

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ゲートより道なりに800mくらい進むと、施設内を一周する一方通行の道に出る。【現在地
この画像の右側に広い駐車場がある。子午線標から最も近い駐車場なんだけど、せっかく320円を払っているんだから(?)ここへ駐めずに子午線標のそばまで車で行くことにした。

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あれ?なんか前方の丘が変だぞ?【現在地

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ははっ、何じゃこりゃ(笑)。ヤマレコで見た画像よりも、さらに分かりやすくなってやんの(笑)【現在地
気になる人もいると思うので一応書きますけど、右下に写ってる標石みたいなのは何かのカバーみたいです。

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有刺鉄線柵もここだけちゃんと撤去されている。どう考えても子午線標へ行くためなんだけど、案内の看板は無いし、パンフにも書かれていない。かなり本気なんだけどな。

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無駄に広すぎる道(笑)
笹の根元が少し残っているので、靴裏に当たってちょっと歩きづらいかな。

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ありました。
伐採してくれた方に感謝。

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子午線標です。
おなじみ「SHC別府」のプレートもあります。ご苦労様です。
大きさは 30x30x120cm くらい。

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上面です。
ピンの直径約13mm、ピン間200mm、指標円の直径約24mm、指標十字マークの大きさ約12mm

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銘板です。
こっちも何号なのか読めず。刻印すらされてないみたい。
大きさは天測台のと同じく 縦20cm、横9cm くらい。

舘沢省吾氏より、子午線標の原本に「第二八号」と記載されていると教えて頂きました。天測点も同じ「第二八号」のようです。
ありがとうございました。(2017/5/6追記)

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子午線標の南(高鈴山方面)は、ご覧の通り笹藪で何も見えず。

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笹藪が無ければこんな感じに見えるはず。雨量レーダーの塔が無いと左のピークが山頂かなと思ってしまいそう。

この後、本山トンネルそばの日鉱記念館を見学し、日立駅近くで名物(?)の「モーター最中」をお土産に買って帰りました。
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